池袋・vivo! クラフトビールの祠
猫が歩けば棒に当たるように、
街を歩けばクラフトビールに当たる。
色々なお店がクラフトビールを置くようになって、
もう何年ぐらい経ったでしょうか。
豊富な種類の呑み比べが出来る環境か、
一つの銘柄にこだわって、
そこに合うフードメニューを充実させるか。
クラフトビールにまつわる掛け算の可能性は、
今もなお、増え続けています。
池袋の駅から数分歩いて、
小さな入口から階段を下りた先には、
クラフトビールの祠が広がっています。
ほのかな明るさの照明は、
静かに泡立つビールを輝かせて、
ブルワリーが持つビール造りの芯にスポットを当てる。
そんな感じです。
メニューを隅から隅まで眺めれば、
20種類以上の銘柄が揃い、
特長を記したリードを見るごとに、
どれにしようか迷いは深まります。
日本酒の利き酒セットのように、
一口サイズが手元に並ぶメニューなんてなく、
レギュラーサイズかハーフパイント。
とはいえ、そこまでお酒に強くない自分は、
フードメニューを担当しつつ、
サンクトガーレンから注文します。
その味のお供はフィッシュアンドチップス。
口当たりの軽さとボリュームを兼備した衣、
そして、一口サイズのポテト。
勢い良く流し込むのではなく、
まずはゆっくり楽しみましょう。
蔵王からお越しのソーセージの盛り合わせは、
一口噛んであふれ出すハーブの香り。
残り少なくなったビールを呑み干して、
次の一杯が来るまでは肉汁が口を潤わせます。
さつまいもとキノコのピザ。
薄くて軽快な生地と、
フルーティなビールの組み合わせ。
このバランスがいい感じです。
どのビールを選んでも素敵なマリアージュが楽しめるのは、
やっぱり楽しいもので、ビールの種類が増えるに連れて、
追っかけ甲斐も増してくるといったところでしょうか。