浅草・珈琲アロマ 紳士のオニオンサンドとミルクセーキ。
バッハで珈琲を飲みながら、
ババのトマトソース添えを堪能した後、
数年ぶりに都バスに乗って、浅草方面へ。
スカイツリーと隅田川、そしてアサヒビールのオブジェが
一望できる橋の上では、カメラを持った人が構図を切り取りながら
シャッターを押していた。
で、まだ時間帯として早いかなぁ…と思ったので、
足を向けたのがこの喫茶店。
オレンジのファサードが、コカコーラと店名の看板が、
なんかエロスな鋭さみたいなものを想起させる、
置き看板のフォントがいい。とにかくいい。
注文したのは、名物でもあるオニオンサンド。
しゃきしゃきの輪切りオニオンと
ピクルスという組み合わせ。
メインが玉ねぎというシンプルな力強さと
下に挟まれたピクルスの味が、
トーストされたペリカンのパンに閉じ込められている。
ザクザクというトーストの噛み心地から、
玉ねぎの食感へのリレーがしっかり機能してる。
そして、シェーカーに氷、牛乳、砂糖、卵を入れて、
シェイクされたミルクセーキ。
カウンター越しにダンディなご主人が振る姿、
男ならきっと憧れる。
ミルクセーキに味の違いやら性格なんてないと思っていたが、
これは今までのミルクセーキの中で一番旨い一品。
一言で言うと濃厚。
なのに、個々の味じゃなく
ミルクセーキとしての味が、
しっかりと濃厚という向きに作り上げられていた。
閉店近くに訪れたので、ちょっと早回しで食べ終えて、お店を後にする。
写真を撮りながら、この界隈の喫茶店のことを考えていたのは、
気のせいということにしてしまおう。