ある日の十和田湖
夕方の十和田湖。
広い空を反射するかのように、穏やかな湖面。
魚の鱗のような形をした小さな雲は、まるでスイミーの絵本のように一つの固まりとなり、誰にでもあった過去の時間を照らした太陽は、雲に隠れながら今日の役割を終えようとしている。
時が経つごとに、湖面に映るスポットライトはその長さを変えていき、あんなにもはっきりとした色だった空は、薄明るい空へと姿を変えていく。
展望台から見下ろす木々の周りを、無数のトンボが飛び交う。
もうすぐ日は暮れる。
でも、今目の前にある夕日は世界のどこかで朝日となって、全ての人に訪れる新しい時間を照らし続ける。
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