千駄木・キッチンマロ ナポリタン(600円)

どんな週末も谷根千界隈は混雑しているもので、
ある日も夕焼けだんだんを降りた先のメンチカツ屋さんには、
二重三重の行列ができていました。
ところで、この界隈でしっかりとお腹を満たそうと思って散策していると、
意外なほどにお店の数は少ないものです。
そんな中で見つけたのがこの洋食屋さん。
洋食マロという店名には魔法使いのような、
あるいはダダ星人のようなインパクトがあり、
レトロな看板やブラッドオレンジカラーのテントも合わせて、
忘れ難い記憶が生まれます。
店内に入るとカウンター席も奥の小上がり席もほぼ満席だったのですが、
幸い空きテーブルが一つ。
畳の上にあぐらをかきつつランチタイムのメニューを見るのは、
日本の洋食店ならではのイベント。
そんな前菜を臀部で味わいながら、ナポリタンを注文しました。
豚バラ肉の旨味とタマネギの甘味がケチャップと馴染んだ、
こってり和系なナポリタン。
いい味だしてます。
炒めしっかりで、ところどころ焦げがあっても、その食感がアクセント。
主食を食べているはずなのに、おかず感も満載で。
トマトの酸味とかアルデンテとかは無視して、
モグモグと食べ進めていると、
味噌汁が恋しくなるのは偶然ではなく、
味噌汁指向に作られているんでしょう。
次は、ハンバーグステーキにしようと思いつつ、
ミックスフライや野菜炒めにも破壊力がありそうなので、
ナポリタンを含めて選択に迷いそうです。