岩手県盛岡市・ふかくさ 中津川沿いにたたずむ、とにかく居心地がいい喫茶店。
弘前の街に香りがあるのと同じで、自分は盛岡の街にも香りを感じる。それを象徴するのが、街中を流れる中津川の存在。
街中では、特にガードレールで仕切られていることなく、容易に川岸に降りることができるので、水や川辺に咲く植物に容易に接することができる。つまり、この空間は住民にとっての憩いの場。人工的に商店街に作った「憩える場」とは全然違う。
そんな川沿いにあるのがこの喫茶店。緑に覆われたその姿と、大きな窓。外から眺めているだけでも好奇心が芽生えるお店の中に入って、アイスコーヒーを注文する。
すると、大きな窓は光の額縁となり、川沿いの景色は絵画となった。
今、この場にある自然と共生することができるこのお店、きっと四季折々で色々な顔を見せてくれるに違いない。