新橋・むさしや オムライス(700円)

お盆だからこそ行列店に!
・・・という心構えで、
久しぶりにニュー新橋ビルに向かったものの、
期待したような閑散感はなく、
いつものお昼と同じような環境でした。
創業明治18年と書かれた看板と、
白く細いすだれが目印のむさしやさん。
行列に加わって少しずつ自分の番が近づくと、
あらかじめ注文を聞いてくれます。
そして、座ればすぐに注文したものが出てくるのはそのおかげ。
席に案内されるときも「オムライスのお客様!」という感じです。
もっとも、早とちりして座ろうとすると、
前の人もオムライスだったということもありそうですが。
大きく白い丸皿に鎮座するオムライスとナポリタン、
そして千切りキャベツ。
信号機と同じ黄色と赤と緑青の組み合わせですが、
これを出されたら食欲は青信号に変わるだけです。
卵とケチャップライスが、
一体成形されているオムライス。
丁寧に包んだりふわふわトロトロだったり、
オムライスのタイプも色々ですが、
短時間での調理して多くの方にテンポよく届ける、
お店のスタイルにピッタリ。
熱々が止まらずスプーンも止まりません。
そして、ナポリタン。
付け合わせと呼ぶには十分すぎるボリュームに、
気前の佳さを感じずにいられません。
ふと、カウンターの並び席に目を移すと、
単品のナポリタンと戦うサラリーマンの姿。
エベレストのようにたっぷり盛られた皿を見ると、
完食したら心の中で拍手したくなります。
お皿が空いたら味噌汁でごちそうさま。
カウンターの椅子から降りても行列の長さはさっきと同じく、
いえ、もっと長くなっていました。
食後、ビルの中を少し歩いてみると、
初めて見るお店も増えていましたが、
ここはこれからも、それを見守る立場なんでしょう。