神田・むすびや 海苔米茶屋 若鶏タルタル南蛮定食(おにぎり追加、780+100円)
神田がランチ激戦区だという話について。
一つ特長が立ったお店が多く、
一歩路地に入れば、お昼にやっていたらなぁ…
と、心から思うようなお店が立ち並ぶ。
大きな道から路地を抜け、また大きな道に戻る。
縦に進む世界と横に広がる世界は、
まるで縦横写真の違いみたいです。
そんな神田の広い道沿いに見つけたのは、
こんなお店。筆で描かれたランチメニューに、
ブラックボード、それにおむすびの旗。
壁が賑やかだから、シンプルな看板と鶏のイラストが心に残ります。
店内に入れば、キッチンカウンター越しには、
お店のおかあさん。調理というより、
まさに台所でごはんを作ってくれている感じです。
そんな模様を眺めながら、
定食とおむすびの種類を選ぶのに、
楽しく悩んでみましょう。
注文したのは、若鶏タルタル南蛮定食を、
たらこおむすびで。
ここに、高菜おむすびも追加。
手の上で崩れることないない、
ふわふわ加減のおむすび。
優しさが伝わってきます。
焼きタラコも高菜もしっかりつまっているのですが、
シンプルな具なしおむすびが食べたくなるのは、
大事なものが、しっかり大事にされているからこそ。
ここに、揚げたての唐揚げ。
パリパリの音にしっとりのタルタルが絡めば、
美味しくない訳がありません。
副菜や味噌汁のハーモニーに乗って、
あっという間に食べ終えてしまいました。
神田だからこそ、
母親感みたいなものが響くんだろう。
そう、思いました。
それは縦横関係のない、普遍的な美味しさ。
土台なんですよね。