赤坂・鮨兆 「おまぜ」(1500円)

旨いランチと郷土食フリークの皆様、お待たせしました。ひるどきでございます!!!!!!
さて、現在のひるどきは何位になっているでしょう?
・ビルの2階が天丼でおなじみの天麩羅屋さん
・味噌汁が2種類出る
・帰りにどら焼きがもらえる
・すべてのメニューがお代わり自由
という具合に、形容するフレーズを無数に持つお店がこの鮨兆。
少なくとも5年以上は足が遠のいていたこのお店に、久しぶりに足を運ぶべく、天丼でおなじみの天麩羅屋さんを横目に階段を上り、3階にある暖簾をくぐる。
すると、店内はたまたま空席が出たばかりの状態。前のお客さんが召し上がったものを片付けてもらっている間に、「おまぜ」ことちらし寿司を普通盛りを注文。このお店のランチタイムは、このおまぜのみ。ただ、量を少なめ、普通、そして大盛りで注文できる。
片付けが終了し、カウンターの一番端に腰掛けて、手際よく器に盛られていく流れを目の前にしながら、お茶を口にし、おしぼりで手を拭いてスタンバイ。
ランチメニューが1種類なので、どの器が自分のおまぜなのか判らない状態で待ちながら、他のお客さんへの大盛り2つが出された後、自分へのおまぜが目の前に出された。
赤身の漬け、中トロ、卵、イクラ、キュウリ、トビッコといった具の組み合わせは、いわば攻めの色使いによる彩りを放ち、下の層に隠れたイカの白やアジの薄いピンク色と相まって、器の中で強弱が生まれている。
「ちらし」なので、どのタネが一番どうのこうのというのではなく、マグロの濃くしっかりとした味、イクラの滑らかなコクを、薄味の卵や、キュウリの瑞々しさによる、組み合わせのバランスを、たっぷりと口に入れることで生まれる贅沢感。更に、イカの甘みやアジのクニュっとした弾力が、これらに組み合わさって生まれる複雑な味。
この一品は、「単純に一杯入っていることを楽しむ」というスタイルで、思いっきり食べるのが一番なのではと思う。ちなみに、実は自分も知らなかったのだが、基本的におかわり自由で、しかも、具だけおかわりという欲張りな注文もできるらしい。
さて、楽しむといえば、このお店のお味噌汁は2種類出されることで、ワクワク感を生み出している。
最初は白だしが運ばれてくる。卵と豆腐によるふわっとした軽さが、甘めの味付けをまろやかに、そして味噌の口当たりをやわらかくしてくれる。
そして、中盤ぐらいに運ばれてくるのは、魚ダシが効いた赤だし。こちらのほうがいい意味で尖っており、おまぜのボリュームで重くなっている口に、一種の刺激を与えてくれる。
食後は、同じ赤坂にある相模屋の黒蜜寒天。ピンと立った食感の寒天で、上品な甘さの黒蜜を食べる。
午前中の仕事で、色々なものを抱えてしまった方を、色々なもので満たしてくれるこのお店。そんなお店だからこそ、お会計の時にいただけるドラ焼きを、仕事の合間に食べると、また足を運びたくなるのだと思う。
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