足立区・パン工房 ときわ堂食彩館 コッペパンの神様。
昔から、隣の芝生と隣町のパン屋は青く見えると言いますが、
ある日、とあるパン屋さんのウェブサイトを見たら、
56年に渡って営まれていると紹介されていました。
つまり、二世代あるいは三世代に渡って愛されているいうこと。
こうなると、お店のある西新井大師に巡礼しないわけにはいきません。
季節限定パンの看板に出迎えられて、お店の中に入ると、
なんとも優しいパンの香りが、あたり一面を包み込んでいました。
驚いたのはその種類、100種類以上のラインナップがあると、
事前にウェブで見ていたのですが、棚に並ぶ姿を見ると、
圧倒されてしまいます。
悩みながらも、いくつかのパンを手に取ってレジに向かうと、
その傍にはコッペパンに好きなクリームを塗ってくれるスペースが。
餡子にカスタードクリーム、イチゴジャムといった、
コッペサンド業界の定番バリエーションに加えて、
季節限定のカラメルの文字も。
悩みます、とても悩みます。
手に持ったパンが潰れてしまうぐらいの勢いで、
どれを塗ってもらおうか、シングルで行くか、
はたまたダブルでいくか。
で、開き直って注文したのは、
アンマーガリンとカラメルのシングル。
実は前者が一番人気だと知ったのは注文後、
悩んだら誰もがここに行くのかなぁ…と思いました。
そんなパンを並べた食卓、
朝はこの画がたまりません。
フワフワのコッペパンの優しい甘さ、
カラメルのギュッと濃厚な味。
アンマーガリンを食べた時の「おー!これこれ!!」感。
まるごと一つ入ったプリンのパン。
一日の始まりが充実するのはもちろん、
笑顔が止まらないのがいい感じです。
お昼は、コッペサンドの中から、
惣菜系のタマゴサンドと、イカフライサンド。
タップリの玉子、ずっしりのイカフライ。
美味しくて食べる自分は幸せ者です。
操業時からずっとお店の看板商品であるコッペパン。
色々なお化粧を施せば、色々な顔の役者になる。
同じものを丁寧に作り続けているからこそ、
ここには、コッペパンの神様が宿ってるんだと思うのです。