銀座・王十里サランジェ 特製クッパ(950円)

冬の訪れと共にマフラーを首に巻くように、身体は気温に正直です。
無意識に暖を求める強い意志は、自然と足をその方向に差し向けるもので、
気がつけば、ホルモン系に強い王十里の2号店の店内にいました。
メニューを見れば、近未来に登場するグツグツした鍋をイメージするのは簡単なことで、
あとはモツを選ぶか鶏を選ぶか赤を選ぶかのみ。
でも、意識して選んだのは特製クッパ。
モツを欲していたんです。
白いスープにたっぷり沈むモツの姿。
ご飯と共に口に運べばハフハフのお約束から、
くにゅくにゅと心地よい噛み心地、
適度に噛みきれるのがうれしいものです。
副菜のチジミやキムチを食べつつ、
銀色の容器に入った唐辛子ペーストで、
熱さと刺激のリミックスを施したり。
鍋の熱気が優しくなるにつれて、
銀色のスプーンに乗る量も少しずつ増えていきます。
で、最後の一口はすね肉とごはんで。
お腹いっぱいという胃袋からのサインと、
それ以上の満たされ感があるのは、心と食べ物がシンクロした証拠。
こんな時、お店を出た後もしばらく嬉しい気分が止まりません。