青森市・アスパム たくさん食べると売り場の方に顔を覚えてもらえるイベント、「あおもりご当地カップアイスまつり」は明日まで開催中。(おまけもあります。)
最近、県内の新聞を賑わせることが多い記事ネタが、ご当地アイス。
県内の果物の魅力を、ストレートに伝えるために作られたものから始まり、今ではとんでもない変化球食材を使ったアイスまで登場し、今では多種多彩なアイスが県内に点在している。
で、そんなアイスを集めたイベントがアスパムで開催されていたので、足を運ぶことに。
会場入口には、ドンとご当地アイスが入ったケースが鎮座。その数なんと39種類(写真は一部です)。一つ一つのアイスを紹介したテキストに目を送りながら、一つ一つ選んでは食べ、選んでは食べを開始。
まずは、透明なケースに紫色のマーブル模様が目に入った、鶴田町からやってきた、スチューベンアイス。
いわゆるプレミアムアイスに多い「アイスクリーム」と違って、こちらは「ラクトアイス」なので懐かしい味わい。でも、凍ったスチューベンソースのシャリシャリとした口当たりが、酸味と甘みの階調を作り出している。どうやら、入荷数が少ないシリーズらしく、メロンや黒豆を使ったものは、最初にソールドアウト。
次に、海産系ご当地アイスから、鯵ヶ沢で作られたアンキモアイス。
フタを開くと、見事にアンキモカラー。そして一口食べるとアンキモテイスト。この系統のアイスは「バニラに馴染むか馴染まないか」というチューニングが重要になるが、これは合う。ただ、アイスを食べていてご飯が欲しくなったのは初めてだ。
おそらく、ポイントはアンキモと共に含まれる味噌か。
そして、横浜町代表のナマコアイス。
ネーミングやフタのデザインで、いささか損をしている感もあるが、食べてみるとアイス部分そのものは、ハチミツが効いた上質な味。
ふわっと広がる甘い香りを追いかけるように、口の中で固くなったナマコのアクセントを効かせた一品。冷凍なナマコなのでぐにゅぐにゅなのではなく、もっと固さが効いた・・・うーん、上手く表現できない。でも、これはありだ。
他にも、ニンニクが効いたアイスや、ハマナスが入ったアイスなど、魅力たっぷりのアイスの祭典は、アスパムにて明日までの期間限定開催。たくさん売り場と往復すると、売り場の方に「たくさんお買い上げいただいて、ありがとうございます」という、うれしい言葉ももらえる妙に楽しいイベントだ。
・・・ということで、やっぱりハマナスのアイスが食べたくて、中1日で再びアスパムへ向かう。すると・・・
入口に飾られた39種類のアイスのプロフィールボードには、売り切れの文字が多数。ハマナスのアイスも例に漏れず売り切れとなっていた。ということで、それ以外に気になったアイスをいくつか購入。
まずは、生クリーム×チーズという表示が気になった、新郷村代表のチズイックから。
チーズの濃厚な味が前に出すぎるのではなく、基本部分のクリームのコクと甘さが広がった後に、じんわりと香りや風味として効いている味。乳酸菌アイスの昔懐かしい味を彷彿させるのが、自分の中ではツボな一品。
そして、鯵ヶ沢からもう一品。アビタニアジャージーファームにて製造されている、ミルムという謎のアイス。
特長は、フタにも書かれている乳脂肪の粒。
ジャージー乳は脂肪球が多い品種であり、乳質も濃厚なな味わい。なので、少しクリーム状に溶かしてから食べると、なめらかな口当たりや乳脂肪のコクが、これまで食べてきたアイスを圧倒するほどに広がりだす(もっとも、それは本格派として作ったアイスか、そうじゃないかという目的地の違いはあるが)。
そして舌に残る脂肪粒を歯で噛んでみると、じわっと魔法の味が溶け出す。これこそまさに醍醐味。
同時販売されていた豚丼やカレー丼も、思いのほか上々な味。いやぁ・・・素敵なイベントでしたわ。