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青森県弘前市 弘前さくらまつり2012/自分だけの春を探しに。

投稿日:13/05/2012 更新日:

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今年の弘前公園には、桜色の絨毯が敷き詰められていました。


急激に気温が高まったこともあって、
弘前ではゴールデンウィークの中頃に、
桜の満開を迎えましたが、
その2日後、雨と風によって花びらは舞い散り、
お濠を桜色に染めることになりました。
数年前にも雪見桜ということもありましたが、
いつもは、お濠に立ち並ぶ桜を見て春の訪れを実感するのに、
今年は、春のフェードアウトを感じることになりました。
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そんな具合に、目で感じる春には少し出遅れてしまったのですが、
舌で味わう春には間に合いました。
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やっぱり三忠食堂の津軽そばは欠かせません、
ふわっとしたおそばの口当たり、
焼き干しの優しい出汁の味。
りんご印のカップ酒の器を、
お水のグラス代わりにするのも、
やっぱり弘前の祭りならではです。
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三忠食堂のご主人ともお話したのですが、
最近のさくらまつりには、色々な露店が立ち並び、
焼そばやたこ焼きといったスタンダードに対して、
変わり種系の屋台も増えてきました。
正直、三忠のように10年、20年先にも
根付いているかどうかは分かりませんが、
これも一つの流れなのかもしれません。
ただ、新しいものがあるからこそ、
昔から愛されているお店の価値が相対的に評価されるのも事実。
やっぱり、普遍的な美味しさは本能に絶対的な記憶を残します。
ところで、お祭り広場名物のお化け屋敷や、
オートバイサーカスの二大興行は健在。
お客さんの悲鳴や歓声が外に響いてきますが、
そんな音も弘前の春の風物詩。
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ここから石場家住宅の方向に歩いてみると、ここにも桜色の絨毯が。
この佇まいとマッチしているのは言うまでもないのですが、
いつもは空を埋め尽くさんとする桜が、
マーブル模様のようになっている眺めも、
春ならではのものです。
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今年は、弘前市役所が屋上を解放していたので、
絨毯と新緑の育みを眺めることになりました。
とある方に伺うと、
この取り組みは市の若手職員の方が、
市長に提案したということです。
シンプルなのに素敵なアイデア、
企画そのものの形にこだわるのではなく、
見たいものとアイデアを最短でつなげた結果。
桜色が彩られる眺めに出会えることが、今から楽しみです。
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屋上から1階に降りると、市役所の前には大量の幟。
白とピンク色のチェッカーフラッグは、
青森スマートドライバープロジェクトのシンボルでした。
交通事故を減らし運転マナーを向上させるこのプロジェクト、
この日はスタートキャンペーンだったようですが、
ここにも弘前市長が参加していて、行政と市民との距離が近いことを、
改めて実感することになりました。
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今年の弘前の春は、一人一人にとっての春の過ごし方を、
見つめ直すきっかけだったのかもしれません。
咲き誇る無数の桜はもちろん素晴らしい眺めですが、
一本の木に胴割れで花を咲かせる姿は、
この桜が自分にとっての春なんだと、
少し身近な存在になってくれます。
多くの人が同じ景色に身を置きながら、
違った視点で同じ時間を過ごす。
もちろん、咲き誇る桜の美しさに立ち会うのは最高の瞬間です。
ただ、桜が満開だという情報を目で確認するのではなく、
人やムーブメントが芽吹き花咲く春に会うことも、
弘前の春に宿る一つの特長なんでしょう。

  • この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家 食や旅をテーマにした商品開発や既成品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材・執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。 詳しいプロフィールはお仕事に関するお問い合わせは、下のリンクからお願いいたします。

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