吉祥寺・かうひいや3番地 いつも寄り添って。

29/07/2012東京,多摩地域,カフェ/喫茶店,ひるたび・さんぽ

かうひいや3番地-01
小学校の時ぐらいから、自分に欠かせないのが珈琲。
インスタントで作った甘い珈琲牛乳から始まって、
高校の時は朝連のエネルギー源、社会人になったら通勤中の睡魔と闘う武器。
年齢を重ねるごとに珈琲を飲む意味は、移り変わります。
で、今は家でもペーパードリップで淹れるようになったのですが、
となると、色々な豆の味と出会いたくなるものです。
ある日、旅人の木でラーメンを食べた後、
ふと隣のお店に目を送ると、
看板にネルドリップの文字が。
店内に入ると、ミシン台のテーブルに、
大きなスピーカーのオーディオセット。
壁にはたくさんのLPが収納され、
やわらかい音楽がお店のリズムを作り出しています。
窓際の席で注文したのは三番地レギュラーブレンド、
あと、スフレチーズケーキ。


かうひいや3番地-02
最初のどっしりした味が蕾だとすれば、
その先にある味は、まるで可憐な花びら。
満開になった瞬間に鼻腔に触れる香りが、
たまらなく魅力的です。
スフレチーズケーキの
甘くやさしい口融けと共に、
カップに広がる世界に引き込まれる。
飲み終わりの余韻に浸りたいと思いつつ、
この余韻にいつも寄り添っていたいと思うのです。
もちろん、このブレンドの豆を100グラムほど買うことに。
この味が彩る朝は、色々な豆と出会う小さな旅の、
佳き締めくくりとなってくれました。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu