目白・なるたけ カキフライ定食(1,000円)
目白駅の改札を出てから20秒、
右に歩けば学習院や川村学園といった、文教都市のシンボルが立ち並び、
左に歩けば、かき氷の志むらや喫茶店が並ぶ賑やかなエリア。
一本の線路とそこに架かる橋を境に、
これだけくっきりと、エリアの雰囲気が分かれているのも珍しいものです。
で、そんな目白の駅から左側に向かって散歩していると、
目に入って来たのがこの佇まい。
木の壁や暖簾そして大きなガラスの引き戸に惹かれて、
その先を凝視すれば、笑顔で料理を食べているお客さんの姿。
ちょうど時間はお昼時、
戸を開けて空き席に腰を下ろすことにしました。
手渡された献立には、
お刺身定食や生姜焼き定食、
あるいは唐揚げ定食といった文字。
どうやら昼は定食を出す居酒屋さんのようです。
そんな中で、カキフライの文字を見つけたからには、
これを注文しない手はありません。
運ばれて来たお膳は、定食屋さんの王道的なスタイル。
カキフライは、少し時期を過ぎていたので、
「エキス爆発!」という感じではなかったのですが、
胡麻味噌が添えられたいんげんや、
出汁がしっかり含まれていたタケノコの煮付けといった副菜が、
自分にとっての主役でした。
もちろん、味噌汁にも出汁の旨さが凝縮され、
ごはんをバクバク食べ進めたいおかずながらも、
旨味でお腹が一杯に。
どちらかといえば裏方的存在の、出汁が主役になっている一汁三菜、
でも、今の時代だからこそ華美な食材ではなく、
こういったものが食べたいものです。