青森・味の札幌 大西 ○○××ラーメン、△△ラーメン、他(1,550円)

21/09/2007青森,東北,ラーメン・ちゃんぽん,ひるベター!!

 旨いランチと地元食フリークの皆様、ひるどきでございます!!!!!!
 ところで…現在のひるどきは何位になっているでしょうか?
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 青森二日目、この日は朝から台風の影響もあって、あいにくの雨模様。
 前日の夜に嶽きみの天麩羅、天然ホヤの刺身、二種類の黒石やきそばを堪能してからホテルに戻り、深夜まで台風情報を見てからバタンキューなんぞしたところ、目覚めたのが県庁との打ち合わせ開始のわずか30分前。
 ということで、慌ててチェックアウトをして県庁に向かい、昼過ぎまで三つの部署の方々に委員会の報告と意見交換。で、最後に訪問した部署というのが、こちらのブログによって青森県の情報発信を担う部署。
 青森県というのは、行政にこういった視点を持っている方がいることが強みになっている。既存の役所役所した地域資源の見せ方ではない、ブログを使った「えらく濃厚な読みきり情報の連打」によって、アイテムへの興味を作り出し、青森ファンを増やしている。
 このスキームは、地域資源の掘り起こしのためにも全国の自治体が導入すべきだと思うのだが、いかんせん未だに、「とりあえずホムペさえ作ればお客さんが増える」みたいな考えの方も多いもので。明確なビジョンを持って継続しなければ意味がないのだが…
 で、意見交換の後はなぜか、「いいから、味さぽに行って、○○ラーメンと△△ラーメンを食べるように」という話になり、弘前からお越しの県庁の方と一緒に、昼食として向かったのが、以前訪問した「くどうラーメン」の近くにある、このラーメン屋さん。
 紅ののれんをくぐって店内に入り、メニューを見ると…


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 味噌、塩、醤油の基本形3本柱に次ぐ味として、燦然と輝くのがカレーラーメンの文字。そして、そこから左に視点を移すと、えらく大胆不敵なミックスメニューが次から次へと。
 で、結局は、県庁の方から推薦を受けた味噌カレー牛乳バターラーメンと、納豆ラーメンをシェアして食べることに。
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 テーブルには、このようにハード系の梅干しが備え付けられている。とてつもない強豪であろう二品が来る前に、小皿にセットする。そして、ヤツらが目の前に運ばれてきた。
・味噌カレー牛乳バターラーメン
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 想像以上に複雑な色合いのスープ。確かに牛乳の色で確かにカレーの色、そして確かに味噌の色で確かにバターが判りやすく盛られている。香りは、カレーの刺激的な香りの中に味噌と牛乳によるやわらかい香り。
 そのスープの味は、個性が強いもの同士の足し算にもかかわらず、奇跡的に綺麗な流れが生み出されている。味噌の甘みと牛乳のコクの土台に、カレーのスパイスが加わり、重厚感の中に軽さが生み出され、かなり飲みやすい。ここにバターの塩分と脂感が加わると、更にそのスケールが増す。しょっぱさやくどさを感じないことに、カレーの効果が大きいことを感じる。
 また、たっぷり盛られたモヤシやメンマも、このスープに漬かることで自らのエキスと相まって、ボリューム感を加速させているのだが、特に、乾燥状態のワカメがこのスープを吸って膨らむので、味として浮くことなく食感のアクセントして機能している。
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 麺も、黄色く太い札幌スタイル。まろやかでスパイシーなスープとの相性は申し分なし。ハリもコシもあって、ズッズッズッとすすりが止まらない。
・納豆ラーメン
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 たっぷりのもやしと、長めのメンマ、そしてチャーシュー・・・納豆がない?ただ、スープの見た目からは明らかに粘度を感じる。
 ということで、スープをすすってみると、ものすごく粘りっ気のあるスープ。味のデリケートな部分よりも、この印象が強い。よく、麺とスープが絡み合ってという表現があるが、これはいやおうなしに麺にスープが絡み合う。
 で…納豆はどこに?ということになるのだが…
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 付属の穴あきレンゲでスープをすくうと、引き割り納豆がゴロンゴロンと現れる。正直、麺とこの納豆を一緒に食べるのは難しいのだが、スープに納豆スピリットのようなものが乗り移っている時点で、このラーメンは成立している。
 ただ、この納豆を普通にレンゲに食べるのはもったいない。また、味噌カレー牛乳バターラーメンのスープも、かなり旨い。ただ、冷めるとちときつい。ということで…
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 あったかいライスを注文して、スープライスを2種類。これがもぅ…たまらない。というより、必須。
 実は、味噌カレー牛乳バターラーメンの開発に至るまでには、色々な物語がある。それはこのブログのコメント欄の下のほうをご覧いただくとして、この2種類を食べて自分が思ったのは、何事も先駆者あって新しい食文化が生まれるという事実。
 やっぱり、人間は攻めの姿勢を忘れてはいけないものだと、2杯のラーメンと2杯のスープライスで感じた、台風が近づく昼下がりだった。
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著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu