青森市・アスパム たくさん食べると売り場の方に顔を覚えてもらえるイベント、「あおもりご当地カップアイスまつり」は明日まで開催中。(おまけもあります。)

19/07/2009青森,東北,ひるたび・さんぽ

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最近、県内の新聞を賑わせることが多い記事ネタが、ご当地アイス。
県内の果物の魅力を、ストレートに伝えるために作られたものから始まり、今ではとんでもない変化球食材を使ったアイスまで登場し、今では多種多彩なアイスが県内に点在している。
で、そんなアイスを集めたイベントがアスパムで開催されていたので、足を運ぶことに。
会場入口には、ドンとご当地アイスが入ったケースが鎮座。その数なんと39種類(写真は一部です)。一つ一つのアイスを紹介したテキストに目を送りながら、一つ一つ選んでは食べ、選んでは食べを開始。
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まずは、透明なケースに紫色のマーブル模様が目に入った、鶴田町からやってきた、スチューベンアイス。
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いわゆるプレミアムアイスに多い「アイスクリーム」と違って、こちらは「ラクトアイス」なので懐かしい味わい。でも、凍ったスチューベンソースのシャリシャリとした口当たりが、酸味と甘みの階調を作り出している。どうやら、入荷数が少ないシリーズらしく、メロンや黒豆を使ったものは、最初にソールドアウト。
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次に、海産系ご当地アイスから、鯵ヶ沢で作られたアンキモアイス。
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フタを開くと、見事にアンキモカラー。そして一口食べるとアンキモテイスト。この系統のアイスは「バニラに馴染むか馴染まないか」というチューニングが重要になるが、これは合う。ただ、アイスを食べていてご飯が欲しくなったのは初めてだ。
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おそらく、ポイントはアンキモと共に含まれる味噌か。
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そして、横浜町代表のナマコアイス。
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ネーミングやフタのデザインで、いささか損をしている感もあるが、食べてみるとアイス部分そのものは、ハチミツが効いた上質な味。
ふわっと広がる甘い香りを追いかけるように、口の中で固くなったナマコのアクセントを効かせた一品。冷凍なナマコなのでぐにゅぐにゅなのではなく、もっと固さが効いた・・・うーん、上手く表現できない。でも、これはありだ。
他にも、ニンニクが効いたアイスや、ハマナスが入ったアイスなど、魅力たっぷりのアイスの祭典は、アスパムにて明日までの期間限定開催。たくさん売り場と往復すると、売り場の方に「たくさんお買い上げいただいて、ありがとうございます」という、うれしい言葉ももらえる妙に楽しいイベントだ。
・・・ということで、やっぱりハマナスのアイスが食べたくて、中1日で再びアスパムへ向かう。すると・・・


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入口に飾られた39種類のアイスのプロフィールボードには、売り切れの文字が多数。ハマナスのアイスも例に漏れず売り切れとなっていた。ということで、それ以外に気になったアイスをいくつか購入。
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まずは、生クリーム×チーズという表示が気になった、新郷村代表のチズイックから。
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チーズの濃厚な味が前に出すぎるのではなく、基本部分のクリームのコクと甘さが広がった後に、じんわりと香りや風味として効いている味。乳酸菌アイスの昔懐かしい味を彷彿させるのが、自分の中ではツボな一品。
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そして、鯵ヶ沢からもう一品。アビタニアジャージーファームにて製造されている、ミルムという謎のアイス。
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特長は、フタにも書かれている乳脂肪の粒。
ジャージー乳は脂肪球が多い品種であり、乳質も濃厚なな味わい。なので、少しクリーム状に溶かしてから食べると、なめらかな口当たりや乳脂肪のコクが、これまで食べてきたアイスを圧倒するほどに広がりだす(もっとも、それは本格派として作ったアイスか、そうじゃないかという目的地の違いはあるが)。
そして舌に残る脂肪粒を歯で噛んでみると、じわっと魔法の味が溶け出す。これこそまさに醍醐味。
同時販売されていた豚丼やカレー丼も、思いのほか上々な味。いやぁ・・・素敵なイベントでしたわ。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu