【マレビトコーヒー/飯田橋】小さなビルの一角は都会のオアシス、飲み心地のいいアイスコーヒー

06/07/2014東京,飯田橋,カフェ/喫茶店,ひるたび・さんぽ

マレビトコーヒー-01
ある通りを車で走っていた時、信号待ちの手前でちょっと気になるお店が目に留まる。誰しもそういうことってあると思いますが、飯田橋の駅と印刷博物館のちょうど真ん中ぐらいで、このお店を見つけたときが、まさにそれ。

お店の入口には「マレビトコーヒー」の小さな立て看板。ポロシャツのワンポイントにしたいような、赤いロゴが貼られたガラス戸の先には、小さなウッドテーブルと壁に飾られた何枚かの絵画。

昔ながらの事務精器屋さんっぽい外装から、有機的でシンプルな内装に踏み入れる十歩ぐらいの間で、お店の雰囲気に引き込まれます。
マレビトコーヒー-02

マイルド、ストロング、ディープ。ホットコーヒー三段活用が気になるメニューは至ってシンプル。

注文したのは、アイスコーヒーと今日のスイーツとして用意されていたデーツ。キャッシュオンデリバリー的に、ドリンクと引換えにお会計を済ませます。
マレビトコーヒー-03

アイスコーヒーを一口飲むと、ストローから抜け出してくるクッキリした苦味と香り。深煎りの何がいいかと言えば、この逞しさ。そんな感覚を楽しませてくれます。

一方のデーツ(ナツメヤシ)は美容効果が高く女性向けのドライフルーツとされてますが、男性だって食べたくなるもの。一口食べれば、小さな実に凝縮された濃厚な甘さが舌を駆け抜けます。

果糖とブドウ糖がたっぷりと含まれていることもあって、まるで干し柿を食べたように甘さの密度が高く、糖分がシャリシャリと歯に当たるような食感。苦味がくっきりと浮き上がったコーヒーとの相性はクセになります。

高速道路や大きな一般道沿いなのに、最後の一滴まで静かに飲み干せる環境。まるでコンクリートの中に生まれたオアシスのような感じ。なんとも居心地がいいものです。

こういうお店を見つけて、味を確かめて、また来たいと思える瞬間に遭遇するまでのサイクルって、本当に幸せなものです。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu