2011・春の弘前_その5 土紋で美味しく酔える幸せ。

22/05/2011青森,東北,和食,よるどき

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ある人から聞いた「弘前を味わう流儀」として、
一つのお店に長時間居座るのではなく、
いくつものお店をはしごする。
というものがあるのだという。
確かに、自分の場合も弘前に来れば、
立ち寄りたいお店が目白押しゆえ、
胃袋が一つだけでなければ・・・と、
決して大人としての流儀ではなく、
本能だと言い訳して、はしごをすることが多い。
とはいえ、さすがに一日に7軒8軒とかは無理な話だったり、
そもそも、お酒がほとんど飲めないゆえに、
行きたいお店は限られてしまう。
そんな流れの中で最近、
弘前に行けば訪れることが多くなっているのが、
この土紋という居酒屋さん。
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店頭に掲げられたのぼりにあるように、
このお店は、弘前の地酒である「豊盃」の品揃えが豊富なお店。
ということで、自分もここに来れば豊盃を注文する。
好きなぐい飲みを選んで、夜桜見物でちょっと冷えた身体を温めるべく、
豊盃の「かんして美味しいお酒」をチビチビと口にしながら、
美味しいおつまみを食べる。
で、注文するものも大体決まってる。
だから、はしごする場合であっても、
胃袋にその分だけ余裕を作っておくことができる。


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ただ、ありがたいことに
ボリュームが一品料理ぐらいのお通しが出ることもあり、
注文しすぎると手につかなくなるのが嬉しい悩み。
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まずは、弘前市にある工場で作られている赤いウィンナー。
ふわっと柔らかく、肉汁がじゅんわりと溢れ出す。
決してノスタルジーに浸りたいから食べるのではなく、旨いから食べたい。
そんな感じに、赤ウィンナーの価値観を変えてくれる一品。
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次に、津軽料理遺産にも認定されている「いがめんち」
イカゲソとタマネギと生地とを混ぜ合わせ、
フライパンで焼いたもの。
いがめんちは、揚げたスタイルで提供しているお店が多いが、
基本的には家庭で焼いていたことから歴史が始まった料理。
だから、このスタイルが好きというのもあるが、
単純にイカの旨さとタマネギの甘さが、日本酒に合う。
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基本的に、上の二品とタラ玉を食べれば、
自分的の満足度は100%になるものの、
おなかに余裕があれば、新規開拓よろしく
まだ食べてない料理を注文する。
得意料理に偏りがあるお店ではなく、「全部旨い」お店なので、
どれを注文しても出てくるまでの間は、
まだ未ぬ料理との出会いに対する期待しかない。
揚げ出し豆腐もイメージ以上のボリュームと美味しさ。
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そして、締めに注文したのが田舎炒飯。
山菜がたっぷりと入った炒飯は、ありそうでなかったもの。
和の代表的な食材である山菜との組み合わせ、
そしてそのボリュームは、衝撃的だ。
サービスでついてきた漬物も、とんでもない美味しさ。
別に、盛り合わせを注文すべきだった・・・
弘前での流儀を教えてくれた方が話していたもう一つのことが、
「しまやさんは郷土料理のお店、土紋さんは家庭料理のお店」というもの。
確かに、この一言にお店の色合いが凝縮されている。
ここに自分だったら、両方のお店に「最高の」という冠を付けたい。
とはいえ、今度の訪問までには、
もうちょっと日本酒が飲めるようになりたいものだが・・・
いつも、食べ物ばかりですいません。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu