2011・春の弘前_その6 弘前の桜は今日も咲き誇る
弘前の朝は、岩木山が見えれば最高の朝になる。
でも、たとえそれが見えなくても、
桜咲き誇る地に居ること自体が、最高の時間になる。
土手町を経由して、三上ビル側から歩いて弘前公園の外堀に到着し、
まずはぐるっとお堀沿いを歩いてみる。
すれ違う人のほとんどは、笑顔で上方の桜を見つめている。
そんな桜の姿を楽しむのは、鴨やオシドリも同じ。
まだ営業前の露店は、笑顔のお客さんの胃袋に思い出を残すべく、
着々と準備をしている。
岩木山や石場家住宅が見渡せるベストポジションでは、
その記憶を画に残す方の姿。
その向かいにある津軽藩ねぷた村で、
朝食代わりに成田専蔵コーヒースクールのコーヒーとドーナツを。
揚げたてを食べたのは実は初めて。
あらためて思った、これは旨い。
四の丸公園の露店街に入り、
一目散に訪れたのは、やっぱり三忠食堂。
映画「津軽百年食堂」の影響もあってか、
まだ早い時間にもかかわらず、店内は大賑わい。
久しぶりに食べる津軽そばは、
焼き干しのやさしい出汁と、ほわっと崩れるおそばの食感。
やっぱり、これを食べないと。
内堀へ。
天守に向けられる眼差しには、
誰もがこの時期の弘前に期待している姿と
その答えに対する尊敬が込められている。
定番の眺め付近には人だかり。
そして、公園の名物であるアイスを食べる。
こんなに盛られても・・・という量に見えても、
さっぱりした甘さのシャーベットなので、
あっという間になくなってしまう。
弘前のいいところは、誰ものすぐそばに桜があること。
その姿は、きっと弘前に住む一人一人の桜に対する思い。
そして、こんな時だからこその思い。
街に咲き、日本に咲く桜の姿。
みんなの思いを乗せて、
弘前の桜は今日も咲き誇る。