2011_冬の青森・北の三都物語 その2

01/03/2011青森,東北,ひるたび・さんぽ

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弘前のしまやを後にして、
慌ててタクシーに乗り込んで弘前駅に向かい、特急で青森に向かう。
実は電車で弘前と青森を移動する時の一番の難点が、
弘前発の終電が早いこと。
21:55に出発する電車を逃したらアウトなので、
青森に住んでいたころは、
もう1軒立ち寄って食べてから青森に戻るという、
ハシゴ連食が難しかった。
正直、これは青森に住んでいるときから不便だと思っていたのだが、
東北新幹線が全線開業しても、この状況だけは変わりそうにない。
ということで、青森でハシゴ連食をすることにしたのだが、
実はそれ以上に青森に戻りたかった理由が、
今年開催された「食と灯りの祭典」というイベントのメイン・冬ねぶた運行。
夏のねぶたと同じ舞台の新町通りをねぶたが練り歩き、
跳人が跳ねるというものだ。

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夏の本番では、むつ湾沿いに立ち並ぶねぶた小屋・ラッセランドから出陣するが、
今回は青森駅近くにできた、ねぶたの観光施設・ワラッセから出陣した模様。
長袖の服を着て眺めるねぶたは、
去年の1月に表参道を練り歩いた時の感覚に似ていて、
動かずに目の前に来るのを待つだけに、やっぱり肌寒い。
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でも、ねぶた囃子と共にねぶたが目の前に来ると、
その雄大な姿で寒さを忘れてしまう。
今回は初めてということもあってか、1台のみの運行だったので、
さすがに夏の迫力にはかなわないが、
色々な事情で夏に足を運べない人だっていることを考えれば、
この時期に特別版があってもいいと個人的には思う。
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そんな冷えた身体を温めるために、
向かった先は「古川食堂」というお店。
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ここは、バーベキュー、焼き鳥屋、バー、ラーメン屋さんが入っているフードコートで、
どことなく高知のひろめ市場に似ていることもあって、実は自分のお気に入り。
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で、このお店に来るとお酒の量が飲めない自分でも、
ハートランドの生を注文してしまう。
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そのお供の定番は、大きな唐揚げ。
ゲンコツ大という表現は、ここの唐揚げか、
三沢の「からあげ人生」にしか似合わない。
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サバ缶とキュウリを和えただけなのに、
妙に美味しく感じてしまうのは、
このお店が持つ、雑多な雰囲気にマッチしているから。
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そんなお店を後にした約20分後、
自分は「たちよりSee-Bar」にいた。
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自家製のお漬物をつまみながら、
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青森の生姜味噌おでんを食べる。
神奈川で大角天を見かけることはないので、
やっぱりテンションがあがる。
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長谷川牧場の卵をつかったプリンは、
開店5周年のサービスで提供されたもの。
まろやかでやさしい甘味が、
普段以上にうれしく感じる。
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で、締めは王味。
やっぱりここのニンニク餃子を食べないと夜は終わらない。
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タレに入ったにんにくを、餃子の上に乗せて頬張ると、
チュルンとした滑らかな皮、そこから溢れるニンニクエキス。
やっぱり、虜になってしまう。
身体が臭ってしまっても、それは仕方がない。
というか、そんな身体になるために青森に来ているのだ。
正直、青森に何をしに来ているかといえば、
自分は旨いものを食べにきている。
しかも、食べ歩きでたっぷりと。
やっぱり、交通機関にもそれを判って欲しい。
自分はたまたま青森に数多く来る機会があるが、
数多く来れない方にとっては、1回の滞在が貴重な時間になるのだから。
現に、青森から弘前への電車は23時台にもあるんだし。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu