青森県青森市・入ます亭　やっぱり、ここのコスパは日本一！

​01/11/2011​22/05/2022​青森,東北,和食,よるどき

とにかく旨いものだらけの青森市。初めて青森を訪れる人をどのお店につれていくべきか？の答えは十人十色になりがち。一方で「この料金でこんなにおいしいものが食べられるの！？」体験を、お客さんにしてほしい時のお店は限られます。

そのお店は大きな赤提灯と簾が出迎える入ます亭。

カウンター席に座って注文したのは、お店の名物の「おまかせコース」。次から次へと速射砲のように絶え間なく料理がテーブルに運ばれてきます。

まずは「いがめんち」に、岩もずくとナガイモの酢の物。

弘前の名店のおかみさん曰く、いがめんちにも旬があるとのことで、アツアツのところを食べてみると、納得のいく味。いがめんちには、揚げたものと焼いたものがあるものの、やっぱり自分は、クラシックスタイルの焼きめんちが好きなんです。

岩もずくの酢の物は、ツルツルの舌触りとコリコリ食感の組み合わせ。勢い止まらず器の中はあっという間に空っぽに。

お刺身も２人前でこのボリューム。マグロにサンマにイカにブリ、そしてツブ貝。ねっとりとろける味の濃さに、やっぱり旨いなぁと、唸るばかり。

初めて食べたマグロの煮こごり、見た目の華はお刺身に譲るものの、一口ごとにじんわり広がるいぶし銀の美味しさ。

そして、お任せコースの代名詞。殻をお皿にしたホタテの貝柱とマッシュポテトのグリル。

大人数でコースを注文すると、話が弾んでいる間にこの一品も食べ頃の温度になりますが、焼き立てを食べれば、熱々ハフハフ。貝柱に凝縮された甘みとポテトの塩気のバランスが良すぎます。

そして、熱々の焼き物がもうひとつ。殻付きの牡蠣に味噌ダレが塗られた一品。水分が抜けて旨みが凝縮した牡蠣を頬張り、牡蠣のエキスがふんだんに行き渡ったスープをくいっと。いやぁ…身体が温まります。

このコースの二大ポテト料理の一つ、フライドポテトのボリュームもしっかり。

そして、締めは真鱈のエキスがあふれ出す魚汁風の煮物。

真鱈のアラを使うじゃっぱ汁は、津軽では味噌味で調理するものの、下北半島の方面では塩味仕立て。下北スタイルの上品な塩加減に、真鱈の出汁加減。大根に染みた汁の旨みや、フワフワのタツ（白子）。これぞ、産地だからこその味。

こんなラインナップのお任せコースなのに、お値段は驚きの2,100円。なんだか、申し訳ないと思いつつ、次も期待してしまう自分がいるのです。