【味の札幌大西/青森県青森市】味噌カレー牛乳ラーメンと納豆ラーメン

070907-00.jpg

「あじさぽに行って、2種類のラーメンを食べたほうがいい」

そんな話を耳にして向かったのが、以前訪問したくどうラーメンの近くにある味の大西というラーメン屋さん。紅のれんをくぐって店内に入り、メニューを見ると…

070907-01.jpg

味噌、塩、醤油の基本形3本柱に次ぐ味として、燦然と輝くのがカレーラーメンの文字。そして、そこから左に視点を移すと、大胆不敵なミックスメニューが次から次へと。

ということで、この中から味噌カレー牛乳バターラーメンと、納豆ラーメンを食べることに。

070907-02.jpg

テーブルには、このようにハード系の梅干しが備え付けられている。とてつもない強豪であろう二品が来る前に、小皿にセットする。そして目の前に運ばれてきた。

・味噌カレー牛乳バターラーメン

070907-03.jpg

想像以上に複雑な色合いのスープ。確かに牛乳の色で確かにカレーの色、そして確かに味噌の色で確かにバターが判りやすく盛られている。香りは、カレーの刺激的な香りの中に味噌と牛乳によるやわらかい香り。

そのスープの味は、個性が強いもの同士の足し算にもかかわらず、奇跡的に綺麗な流れが生み出されている。味噌の甘みと牛乳のコクの土台に、カレーのスパイスが加わり、重厚感の中に軽さが生み出され、かなり飲みやすい。ここにバターの塩分と脂感が加わると、更にそのスケールが増す。しょっぱさやくどさを感じないことに、カレーの効果が大きいことを感じる。

また、たっぷり盛られたモヤシやメンマも、このスープに漬かることで自らのエキスと相まって、ボリューム感を加速させているのだが、特に、乾燥状態のワカメがこのスープを吸って膨らむので、味として浮くことなく食感のアクセントして機能している。

070907-05.jpg

麺も、黄色く太い札幌スタイル。まろやかでスパイシーなスープとの相性は申し分なし。ハリもコシもあって、ズッズッズッとすすりが止まらない。

・納豆ラーメン
070907-04.jpg

たっぷりのもやしと、長めのメンマ、そしてチャーシュー・・・納豆がない?ただ、スープの見た目からは明らかに粘度を感じる。

ということで、スープをすすってみると、ものすごく粘りっ気のあるスープ。味のデリケートな部分よりも、この印象が強い。よく、麺とスープが絡み合ってという表現があるが、これはいやおうなしに麺にスープが絡み合う。

070907-07.jpg

納豆はどこに?ということで探してみると、付属の穴あきレンゲでスープをすくえば、引き割り納豆がゴロゴロと。正直、麺とこの納豆を一緒に食べるのは難しいのだが、スープに納豆スピリットのようなものが乗り移っている時点でこのラーメンは成立している。

ただ、この納豆を普通にレンゲに食べるのはもったいない。また、味噌カレー牛乳バターラーメンのスープも、かなり旨い。ただ、冷めるとちときつい。ということで…

070907-08.jpg

あったかいライスを注文して、スープライスを2種類。これがもぅ…たまらない。というより、必須。

実は味噌カレー牛乳ラーメンの開発に至るまでには色々な物語がある。そして、この2種類を食べて自分が思ったのは、何事も先駆者あって新しい食文化が生まれるという事実。

やっぱり、人間は攻めの姿勢を忘れてはいけないものだと、2杯のラーメンと2杯のスープライスで感じた、台風が近づく昼下がりだった。

【この記事を書いた人】

合同会社ソトヅケ代表社員/Local-Fooddesign代表

商品企画開発から執筆・撮影、ウェブサイト・パンフレット等のPRツール制作など。作ると伝え届けるの領域で、企業やお店の売上作りをサポートします。

行政時代から地域で培った経験と実績を元に、課題の抽出整理から施策の実行まで、皆さんの目標を達成するパートナーとして伴走します。

ポートフォリオやサービス内容は、名前に貼ったリンクからウェブサイトをご覧ください。ご相談やお問い合わせもお気軽に!

坂本貴秀をフォローする
青森東北ラーメン・ちゃんぽん