弘前・そば処 津軽そばと大和屋のおにぎり(400+130円)

弘前から青森に向かう奥羽本線。本数がそれほど多くないため、一本乗り過ごすとあまりにもダメージが大きい。
ということで、朝の移動時にはゆっくりごはんを食べることはできず、必然的に駅のお蕎麦屋さんへと向かうことになる。ところが、このお蕎麦屋さんが…すごかった。
店頭や食券機のボタンに書かれていた文字は「津軽そば」。ということで、食券を購入しておばちゃんに渡す。
ここは立ち食いではなく、店内の壁に沿ってテーブルと椅子が用意されている。地元のお客さんに並んで座り、3分ほど待っていたら「津軽そばの方ぁ~」といった感じで呼び出しを受ける。

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一口すすった食感は、まさに津軽そば唯一のもの。
生地を打ってそばがきにして、大豆粉や大豆汁をまぜて寝かせて、麺にしたものをまた寝かせて…と、津軽そばができるまでに費やされる時間は長く、その一本一本に個性を宿らせるため、多くのプロセスを要する。
そして、それによって生まれた食感に偽りはない。
ギリギリのところでそばという固体になっているものの、口に含んで舌を動かすだけでモゴモゴとほぐれるあの食感。ハリがないとダメという概念を壊してくれるあの食感。これが、駅で味わえるというのが凄い。
そば一本を残すことなく、おつゆまで飲み干す勢いで食べていると、今度はご飯ものが欲しくなったので、青森県のソウルフード的なおにぎり・大和屋のおにぎりの味噌焼味を購入。071218-03.jpg
県産米である「つがるロマン」のおにぎりの表面には、たっぷりと味噌が塗られ、表面がこんがりと焼かれている。
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これを頬張ると、中から出てきたのはごぼうと唐辛子が入った辛めの味噌。
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表面の芳ばしい香りと芳ばしい食感、そして中に入った味噌という、味噌二段活用+α的な味に、ゴボウのザクっとした食感が効いている。とはいえ、やはりつがるロマン自体が旨い米であることが一番のポイント。
時間がなくても、まっとうなそばとおにぎりを食べることができるのは、一日の活力を蓄える意味で非常に大きく、それが可能な環境が備わっていることが素敵だと思う。

【この記事を書いた人】

合同会社ソトヅケ代表社員/Local-Fooddesign代表

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