先々週、とある仕事のために小川原湖へ。偶然にも、この日は土用の丑の日。ということは、やっぱりうなぎが欲しくなる。
しかも、小川原湖と言えば、天然うなぎの生産地日本一という、うなぎのメッカ。
こんなに条件が揃った日はめったにないので、小川原湖付近で天然うなぎをやっている和幸というお店へ。もちろん、注文したのはうな重。
ふわっとした食感、上品で抜けのいい身の味と、豊かなのにあっさりした脂のコク。そして、パリっと焼き上がった皮の美味しさ。格別なうなぎの味をあっさりした甘みのタレが際立てる。
しかも、この時期のうなぎは、出産あるいは冬眠のために少しずつ栄養を蓄える時期なので、本当のベストコンディションのちょっと手前。
とはいえ、お盆を過ぎてから9月ぐらいが、最高の時期とされるのにこの美味しさ。これ以上にモノになってどうなるんだろうかと思えてしまう。
まだ本旬の手前ではあるものの、もしも、八戸の三社大祭やねぶた祭りで青森を訪れるのであれば、8月2日に迎える2回目の土用の丑の日に、小川原湖の天然うなぎに遭遇すれば、最高に幸せな時間を過ごすことができるはず。
そして、小川原湖周辺のお店だからこそ、味わえるレアな一品が「なまずのあらい」。
泥臭いイメージがあるナマズも、丁寧な処理を施すことで、まったく匂いを感じることはなくなる。酢みそを少しつけて口にすると、ムニっとした不思議な食感から、あっさりした旨味が広がる。
ナマズは、うなぎよりも接する機会が少ないだけに、こういった食べ方で提供するお店があるだけで、足を運びたくなる。
味噌文化が定着するこのエリアには、実はもっと面白いうなぎの食べ方があるものの、それは旬の時期まで取っておくことにしよう。もちろんその時にはナマズも欠かせない。