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秋葉原・sara&鯛介 アーティスティックなお店=お酒と料理の相性を存分に楽しめる一期一会なお店

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 B-1グランプリの会場で知り合った方から、オススメのお店があるというお誘いを受けて秋葉原へ。この土地に地理勘がなく、ガード下のあたりをうろうろとしていると、ようやく見つけたのがこの建物。
 しかし、ドアや扉、はたまた暖簾が欲しいところには、実はまだ描きかけだというペイントが施されたシャッターが降りていた。どうしたものか…と思いながらふと見つけたのが、
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 この看板。そして、矢印の方向を見ると、
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 細い路地の足元を照らす温かな色合いの明かり。これに誘われて先に進むと、建物の壁に小さな扉を発見。どうやら、この扉が店への入口らしく、靴を脱いで細い階段を登ることに。


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 2階に上がる階段を一歩ずつ踏みしめているときに感じたのは、まるで初めて訪れる友人の部屋に足を踏み入れるような感覚。階段を登り終えて、最初に目に入ったのはこのバーカウンター。そして、後ろを振り返ると、
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 高い天井の空間に備え付けられているロフト、というよりは中二階といったほうがいい不思議なスペース。そこは、色々な書籍が置かれていたり、果実酒の瓶が置かれていたりと、実務的な用途で使用されている空間なのだが、それを感じさせない不思議な空間である。
 さて、ここから少しずつ料理が運ばれてきた。
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 このお店は、料理を担当する方と、バーテンダー兼アートディレクターさんとの2人体制。最初に運ばれてきたお漬物は、バーテンダーさんの担当。自分は、どちらかというと積極的に漬物の類を食べるのが得意ではないのだが、これはじゅわっと溢れる豊富なエキスの旨みが印象的だった。
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 このお店はソフトドリンク一つとってみても、真っ当な変化が加わった変化球揃い。ポンジュースの文字を見たときは、妙に納得してしまった。下戸としては、こういったソフトドリンク力が高いお店は大歓迎である。
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 で、一人到着が少し遅れるということになったので、この建物の3階を見に行くことに。
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 怪しげな光に誘われて、一段一段、階段を踏みしめる。
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 そして、3階にたどり着くと、天井が低い個室が。
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 一言で洒落たとかの形容でまとめるような空間ではなく、この建築物が持つ空気と温度、そして素材の色合いの見せ方を、ポイントを絞って見せている印象を感じつつ、このスペースはいい意味で官能的だなぁ…と、妙な感性が働いてしまった。ちなみに、壁も手塗りで仕立てられている。
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 再び席に戻ると、遅れてきた方が合流。ここからは本格的に料理が進む。(このお店の照明はやさしく、やや暗めの設定なので、スローシャッターによる手振れが結構多くなってしまいました…)
・緑豆のおからで作ったうの花
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 若海苔が混ぜ込んであることで、まろやかな緑豆の甘みと、香り豊かで濃厚な味との足し算が見事に成立。個性の融合としては理想的。
・ヤリイカの塩辛
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 やわらかなイカの食感から広がる甘み、まろやかに舌に絡んでくるワタのコク。ほどよい塩加減で引き出された旨みは、食べ続けてしまうほどに虜な味。
・朝摘みトマトのジュース
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 口当たりで感じるのはふわっと軽めの味。そこから酸味ではなく、まろやかな甘みが広がる。ファーストコンタクトがやさしいゆえに、飲みやすさがずっと続くことになる。
・近海まぐろの柚庵焼き
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 実は、このお店にはフードメニューというものがない。食べ物やお酒は自分の足で探して惚れたものだけを使用し、しかも当日の仕入れ具合によってメニューが決まる。つまり、一期一会なお店である。
 そんなお店からの大物一皿目は、さっぱりとした顔も持つタレの強さと、マグロの脂ががっぷり四つに組み合った濃厚な味わい。火の通し加減が絶妙なので、やわらかく仕上がっている。
・五島列島の鰻
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 五島列島=とにかく魚が旨いという、単純明快な方程式が自分の中にあるのだが、鰻と聞いておぉ…と思ってしまった。運ばれてきた鰻の表面にはうっすらと脂が、そして一切れ持ち上げると、お皿にはたっぷりの脂が残った。パリっとした皮の食感から転じる先は、噛むたびに脂があふれ出すという至福。弾力に比例する脂を口にするのが、こんなに心地いいものとは…
・お刺身の盛り合わせ
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 マグロ、カツオ、そしてウニ。甘くて強いコクが、舌の上ですっと溶け出すウニ、カツオの爽快かつまろやかな味も申し分ないが、一番印象的だったのがマグロの炙り。筋が歯に当たる食感をすり抜けた後には、えらくたまらなく濃い脂と旨み。もう、言葉では足りないぐらいの味。
・長崎の味美鶏の唐揚げ
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 適度な弾力を持った味実鶏の唐揚げの衣には、チーズも合わせてあり、これが塩味を生み出しつつ、コクをも作り出している。とはいえ、驚いたのが強めの味にもかかわらず、鶏の味そのものにはいい意味で変化がなく、しかもこの味と一体化して旨い塊となっていること。
・イトヨリのワイン蒸し
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 イトヨリの上品な味が引き出されているのはもちろんのこと、周りを彩っている野菜の数々の味が濃厚なことに好感。ある種ほっとする味なのに、ある種引き締まる味。
 同じ料理が出ないお店だけに、次に訪問したときの料理が気になるのと同時に、席によって視界が変わり、空間が変わり、そして居心地が変わるというこのお店。楽しみ方がこんなに豊富なお店が秋葉原にあったとはというある種の裏切りに、自分は驚くしかなかったのと同時に、お酒が飲めないことを久しぶりに悔いた夜だった。
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takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家 食や旅をテーマにした商品開発や既成品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材・執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。 詳しいプロフィールはお仕事に関するお問い合わせは、下のリンクからお願いいたします。

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