有楽町・慶楽 タイ式焼そば(1,050円)
この時期の通勤電車、丁度春節休みの時期ということもあって
静かな車内に飛び交う声が中国語ということも多いものです。
それが一種のサブリミナル効果だったのかはさておいて、
久しぶりに慶楽に足を運ぶと、
1階の席はサラリーマンや遊びに来ていたご婦人といった団体客で賑わう中、
自分の定位置の2人掛けテーブルが空いていたので、
腰を下ろして早速注文しました。
今日食べたかったのは、タイ式焼そば。
元々、広東料理とタイ料理には繋がりがあるのですが、
それとは別の流れで存在する、いわば裏メニュー的なもの。
もやし、豚肉、ニラ、玉ねぎ、卵、ナッツ、木耳…
とにかく具だくさんな山盛りの焼そば。
レモングラスもしっかり入って、
一口目からタイな気分。
あとは、レモン果汁を注いだり、
お店名物の甘辛な唐辛子酢を絡めれば、
勢い止まることなく、一気に食べきってしまいます。
ところで、どうしてこのお店でタイ式焼そばを提供しているのか。
不思議に思ってお店のおかみさんに
「賄いだったんですか?」なんて聞いてみたところ、
有楽町には、昔タイの方が多くいらっしゃって、
その方々に提供していたものなんだそう。
確かに、あろいなたべたとか、ティーヌンとか、
この界隈にあるタイ料理店の名前も、
すっと浮かぶものです。
それにしても、まさかその時代の日本とタイを繋いでいたのが、
広東料理のお店が作るタイ式焼そばだったとは。
ここが独特なカレーを提供する理由もそんな感じでしたが、
本当に懐と奥の深いお店です。