B−1グランプリ2010in厚木〜二日目〜

19/09/2010神奈川,関東

100919-01.jpg
会期二日目、
相模川沿いに吹く風は、ご当地グルメの香り。


100919-02.jpg
前日の模様が、色々な媒体で広がったこともあり、
朝9時にこちらの方とこちらの方と、
本厚木駅で合流した時には、既に駅の改札前は人垣となっていた。
で、この日の最初は前日に何も食べられなかった、
第二会場に向かうことに。
ただ、やっぱり行列は絶えることなく生まれるものだった。
信号で区切られたひと固まりが、
まるで団体ツアーのお客さんのように動き、
相模川沿いにできていた食券販売窓口や、
出展ブースの列に吸収されていく。
それを癒してくれたのが、今回のグランプリで第4位に入った、
岡山県津山市の「津山ホルモンうどん」。
開始前の日差しを和らげてくれたのは、
名産のぶどうとペットボトルのお茶のサービス。
甘さに癒されつつ、
行列こそが、特産品の媒体になるということを感じた。
100919-03.jpg
で、売り場が迫って来ました、ホルモンうどん。
100919-04.jpg
特製のタレが鉄板の上で香ばしく焼かれ、
生まれる香りが鼻を刺激すると、
うだる暑さでへばりそうになる自分を
ファイトバックさせてくれる。
100919-05.jpg
手に取った焼きそばは、もちろん熱々。
包装もいい感じ。
100919-06.jpg
津山ホルモンうどんの特長は、
色々なホルモンが入っていること。
そのエキスが混在して、タレに染み込んでいるのだから、
旨くない理由なんてない。
100919-07.jpg
で、ホルモンうどんを食べながら行列に加わっていたのが、
三重県四日市市「四日市とんてき」。
実は、5月に厚木で開催されたフードバトルin神奈川に、
ゲストとして出展されていたのがこれ。
こってりしたソース、
ジューシーな豚肉、
そして青森産のニンニクの食欲をそそる香り。
という、黄金の三角形で構成されていたので、
忘れようにも忘れられなかった。
100919-08.jpg
ただ、今回は初のB−1グランプリ出展だったせいなのか、
絶頂の味を知っている身には、ちょっと消化不良なものだった。
とはいえ、明らかに現場で食べたいアイテムなので、
これは愛するドラゴンズの試合を見がてら、
四日市に足を伸ばすべきだと判断。
100919-09.jpg
この二食を食べた後は、河原から野球場に移動。
早速、前日に写真だけ撮って食べられなかった
青森県黒石市「黒石つゆやきそば」を購入。
今回のグランプリでも、7位入賞を果たすなど、
味のポテンシャルと色々な方の評価が、
一致してきている感ありあり。
やっぱり、酸味の効いたソースが絡む焼きそばと
そばだしの不思議な融合は、病み付きになる。
100919-10.jpg
猛暑の中を、河原からヨーカドー駐車場会場へ移動。
明らかに、昨日よりも人の数が多く、
「この暑さは放熱によるものか!?」
とすら思ってしまう。
そこで最初に食べたのが、
昨日に続いて「ひるぜん焼きそば」。
オペレーションを劇的に改善したらしく、
待ち行列の少なさも魅力的だったのだが、
それ以上に味が気に入ってしまったのだ。
ちょっと食べ進めた後の山椒が、
口の中にも及んでいた疲れを、
すっきりさせてくれる。
なお、上の蒜山高原サブレをいただいたのだが、
それもあってか、今回のグランプリでは、
堂々のシルバーグランプリ獲得!
個人的には、大会随一の味だったので、
この結果にも大納得。
100919-11.jpg
そして、再び青森勢。
写真を撮っただけで食べてなかった、十和田バラ焼きへ。
100919-12.jpg
なんというか、ここまでビール向けの味にされると、
ある意味たまらない(笑)。
牛肉のエキスがタマネギにとことん染み込んで、
それでもつゆだく状態という、いい意味でけしからん味。
ごはんとの相性は言うまでもなく、
大盛り指定ができればと後悔してしまった。
そんな十和田バラ焼きは、今年のグランプリで、
第8位に入賞。パフォーマンスも含めて、
来年どうなるか分からない団体だ。
そんな、B−1グランプリも今日で終了。
ブロンズグランプリを、八戸せんべい汁が受賞し、
シルバーグランプリを、ひるぜん焼きそばが受賞。
そして、ゴールドグランプリを受賞したのが、
山梨県甲府市の「鳥もつ煮」。
甲府市内のそば屋さんで定番の、
砂肝やハツ、レバーにキンカンがミックスされた、
酒好きにはたまらない一品。
この食文化を探し当て、可能性を信じてきた
甲府市役所の職員の熱意がもたらした優勝だと思う。
100919-13.jpg
でも、B−1の本意は順位を競うものではなく、
壮大な村祭り。
共通の思いを持った団体が集まり、
その規模と熱意に引き寄せられるように、
数多くの方が足を運び、地域の食文化に触れることで、
現場で食べるというアクションが起こる。
そして、この大会が開催される地では、
地域に人が流れることで、
開催地魅力が、再確認されることになる。
厚木に通っていた3年間と違う人の流れを、
自分は忘れることはないと思う。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
Local-Fooddesign

Posted by takapu