JALPAK presents 行っチャイナ!食べチャイナ!~中国ウマウマ食い倒れツアー~ その2・ホテルにて、東方明珠塔にて、地下鉄にて。

31/10/2007海外,ひるたび・さんぽ

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中国のホテルに対するイメージは、香港のホテルのように豪華絢爛なものではなく、どちらかというとオーソドックスなホテルというものだった。しかし、この外観からしてイメージは崩れ、回転ドアの先にあった立派なロビーの作りに驚きを隠せなかった。

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早くチェックインして部屋に荷物を置き、身軽になって街に出たかったものの、到着が予想以上に早かったこともあって、ロビーでしばしウェイティング。その間を利用して、日本円を人民元に両替する人あり、ホテルのレストランのメニューを物色する人あり。
普段、オフ会で顔を合わせる機会が多いのに、知らない一面が垣間見えるその時間は、妙にキャラクターとの一致やギャップがあって興味深かった。待つこと数分、ようやくチェックインとなり、部屋に向かう。

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やわらかな絨毯の上、重たいスーツケースをすべらせ、大きいトートバッグを抱えつつ、部屋にたどり着く。受け取ったカードキーを差し込んで、心地よい重さのドアを開けると、目の前には想像以上に広々とした空間が。

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まさか、ツインの部屋とは思わなかった。デスク、大きな液晶テレビ、ソファ、そして、クローゼットの中には2枚のバスローブがハンガーにかけられていた。

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バスルームに行くと、水道水が飲料に適さない国ということで、ミネラルウォーターが2本備え付けられており、その横には数々のアメニティグッズ。振り向いて後ろにあるバスタブの形は長方形ではなく、卵のような形。そして、その隣にはシャワールームが別に用意されていた。

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海外旅行の目的が、ホテルでの滞在を楽しむというものであるとすれば、少なくとも自分にとっては申し分ない部屋。
それぐらいに気持ちが高揚している中で、スーツケースを開けてすぐに使うものを取り出し、撮影した写真をストレージ代わりに保存するノートパソコンをデスクにセットして、街中に出るべくロビーへと向かう。

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回転ドアを押して外に出ると、強い日差しが身体を照らす。実は、空港のターミナルを出た瞬間、どのブロガーさんも発したのが「暑い」という一言。この日の気温は約28℃。でも、空が泣き出す気配はまったくない。旅先の天気にはそれで十分だ。
バスでホテルに到着したときから気になっていた、ホテルの目の前にある露店で購入したのは、カラフルな色合いがどことなく懐かしさと妖しさを感じさせるこんな飴。

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一見、日本の露店でいうところのひめりんご飴。でも、これは中国の露店では定番の「糖葫芦(タンフール)」というもので、サンザシの実の飴である。サンザシは元々中国原産のバラ科の植物で、その実は薬用として用いられている。
串に刺さった5個の粒を、5人のブロガー(このとき、ある1名はとある物を探しに、ある1名はこんなところに出没)が1つずつ食べると、返ってきたのは5人5様の反応。
自分が思ったのは、やっぱり限りなくリンゴ飴に近く(というよりは現地ではリンゴ飴とばかり思っていたのだが…)、水分を飛ばした実の食感と、キャンディコーティングの甘さが際立っているというものだった。
串をゴミ箱に捨てたところで、2台のタクシーに分乗して、東方明珠塔、つまりテレビ塔を目指す。よく各種マスコミで近代上海の象徴として取り上げられる、あのタワーである。
上海のタクシーは、大手三社とその他諸々という勢力図となっており、街中を走る台数もかなりの数となっている。そのほとんどがVWのサンタナ2000か3000という車を使っているのだが、前者に乗ると、古い型ゆえに信号待ちの後でエンストする可能性が高いのは前者。
自分が乗車したタクシーは、なんとか一度のエンストだけで渋滞を潜り抜けて、無事にタワーに到着。

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今の上海を象徴する建物にしても、圧倒的な存在感と異彩を放つタワー。このモンスターのようなタワーには3つの展望フロアがあり、一番高いフロアに入ることができる入場券は、日本円にして約2200円。せっかくなのでということで、この入場券を購入し、敷地内に入り、タワーの内部へ。
すると、目の前に広がっていたのは展望台へ向かうエレベーターへの大行列。実は、この旅の期間というのが、丁度中国の建国記念日を含む長期休暇週間「国慶節」と重なっており、地方からのお客さんが多数訪れていたのである。

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まぁ、エレベーターが数台あれば…と、たかをくくっていたのだが、行列の先には空港と同じようなセキュリティチェックの場所があったり、実はエレベーターが1機しかなかったりということもあって、展望フロアにたどり着くまで1時間以上を費やしてしまった。
満員電車のようなエレベーターで展望フロアに上がると、その眺めをカメラに収めようという人々が多く、なかなかお目当てのシャッターポジションにたどり着けない。かいくぐって窓に近づき、柱を避けてシャッターを切る。

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どことなくガスがかかっており、遥か遠くを見渡すことができないものの、眼前にある建築中の高層ビルの数を見渡すと、改めて好景気のピークに向かう街の勢いを感じつつも、ピーク後の街の発展像がどうなるのかと、妙なことが頭の中で入り混じってしまう。
この時点で、予定時間を過ぎてしまったので、一番高い展望台に向かうことをあきらめ、地上に降りてタワーを後にし、タクシーでホテルに戻ろうかということになったのだが、せっかくなのでということで、地下鉄に乗車することに。

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上海の地下鉄は初乗りが2元で、あとは、距離に応じて運賃が上昇する。券売機のディスプレイで目的の駅名を探し、そこに触れて料金を入れると、こんなカードが出てくる。

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これを手に、改札の丸く光った部分に当てて、バーを回して奥へと進む。日本の自動改札とU.Sの地下鉄の改札を足して2で割ったような感じになっている。
乗車した地下鉄のイスは硬質で、見た目に決して座り心地がよさそうなものではなかったのだが、逆に日本の車両に設置されているイスの質が、いかに優しいものかを再確認することになった。

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二駅目で下車し、地上へ向かう。そして、自分の部屋に戻って、ここまでの写真を取り込むことにした。夕食まであと約1時間。このとき、お腹の具合は腹1分にも満たない状態だった。

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著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu