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【神奈川県相模原市】相模湖の湖畔に佇む『CAFA』の一粒のコーヒー豆。

投稿日:20/06/2010 更新日:

青森に住んでいた時は、時間を見つけては青森市内から車を走らせて、
黒石や弘前、あるいは八戸にあるカフェに通い、淹れたてのコーヒーを飲んだりフードを食べたりして、
店の空気に身を預けるのが大好きだった。
いいお店で過ごした時間が快適だったら、たどり着くまでに数時間かかっても、帰路の長さを感じない。
青森にそういうお店が多かったからこそできた、贅沢なドライブ。
で、相模原に戻ってきてから、そんな気持ちにさせてくれるお店を探していたものの、
正直なところなかなか見当たらず、良いんだけどそれ以上の感情が芽生えるお店に会うことが多かった。
だから、相模湖方面をドライブしていて豆の看板が目に入った瞬間、頭の中に占めたのは「おぉ!」という驚き。


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車の外に出ると、青森でいつも包んでくれたような、心地よい風と緑が出迎えてくれた。
でも、まだこの時点では「多分、カフェだよなぁ。というより、カフェであってほしいなぁ。」という期待含みのもの。
多分、その前に訪れたお店が、良いお店だったからだと思う。
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そんな店内の入口には、メニューが飾られていた。正解。
ドアを開けて中に入ると、出迎えてくれたのはオリーブグリーンの椅子、
一目でオーディオ好きだということを伝えるスピーカーやアンプ、そして大きな窓。
幸い、窓側の席に空きがあったので、さっそく腰かける。
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運ばれてきたメニューを見て、ちょっと悩む。
コーヒーが飲みたいのは決まっていたのだが、お供が決まらない。
どれも一口は食べてみたくなるような一品ばかり。
手書きの文字から温もりが伝わってくるメニュー、この感覚がたまらない。
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注文を決めて、相模湖を眺めながら待つ。
左から右へ遊覧船やレガッタが通過する。
ぼーっとしながら、次に何が通るかを心待ちにしながら、
コーヒーとお供が出てくるのを心待ちにしていた。
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席に運ばれてきたあんバターは、青森で食べたそれとはまったくルックスを異にしたもの。
相性の普遍性とルックスの可能性が融合した姿に感心。
手作りの食パンの、表面のサクッとした歯触りから中のモチっとした食感への流れが心地よく、
バタートーストとして1枚食べたくなる。
そんな、丁寧に作られたシンプルの上にたっぷりと盛られた、
塩味が効いた餡子と余熱で溶けたバター。
餡子が媚を売るような甘さではなく、豆の味がしっかりと感じる味だからこそ、
バターのコクと三位一体になった味は、どうすれば忘れられるのか判らなくなるほど印象的。
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そして、運ばれてきたコーヒー。
雲と青空が映り込む一杯にほっとしながら、ゆっくりと香りを楽しむ。
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相方が注文したオレンジバターハニートーストの姿は、まるで蜂蜜がたっぷりと入った蜂の巣のよう。
一口だけ食べると、もう…たまらない。次に注文するメニューが早くも決まった。
食後にお店の方に伺ったのは、元々、ここはドライブインだったとか、
このコーヒーに出会ったことで、ドライブインからこのお店へと業態が変わったという話。
そして、一番印象的だったのが、パンに使っている酵母が、ホシノ酵母の「丹沢」という品種だという話。
このお店の近くにある、丹沢の山林で見つかった品種を使っていることが、自分にとって一番うれしかった。
こだわりの源泉が、自分に関与することに近いとやっぱり好きになる。
だから、わざわざ行きたくなるし帰りの道も苦にならない。
そして、相模原に良いだけじゃないカフェがあることが、こんなに嬉しいとは思わなかった。
相模原というベッドタウンに対して、ちょっと諦めみたいなものを持っていたのが本当のところだから。

  • この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家 食や旅をテーマにした商品開発や既成品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材・執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。 詳しいプロフィールはお仕事に関するお問い合わせは、下のリンクからお願いいたします。

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