南千住・自家焙煎珈琲屋バッハ バッハブレンドとコーヒーゼリーとブランマンジェと。
朝、目を覚ましたら手動のコーヒーミルで豆を挽き、
ドリッパーにお湯を落として、
コーヒードームから立ち上る香りを浴びながら、
琥珀の液体を一滴一滴、サーバーに溜める。
そんな時間を作るようになってから、
台所にコーヒーに関する道具が少しずつ増えているのですが、
豆とフィルターは日々のストックが欠かせません。
前者は色々なコーヒー店で買って、
それを飲み比べるという感じなのですが、
ペーパーフィルターはこのお店のドリッパーを使っているゆえ、
在庫が少なくなると、南千住に足を運びます。
基本のバッハブレンドを飲めば、
琥珀色の液体に詰まった色々な要素を感じて、
もっと美味しく淹れたいと、強く願ったり。
また、春には春の楽しみ方があり、夏には夏の楽しみ方が。
このお店も季節限定メニューがあるので、
メニューにその文字を見つけると、無条件で注文しちゃいます。
それが、このコーヒーゼリーとブラマンジェ。
涼やかなガラスの器には白と黒の引き締まった二層構造、
その横にはアングレーズソースと、
小さくカットされたメロンとブルーベリー。
食べ方はひつまぶしのように三種類、
まずはゼリーとブラマンジェを一緒に。
プルプルの食感に乗ったブレンドの香りが凝縮されたゼリーと、
フワフワの食感に乗った濃厚な甘さのブラマンジェが、
口の中で混ざり合うと、冷感に乗って奥行きのある味わいが生まれます。
次に、アングレーズソースを少し注ぎます。
カスタードのコクが白と黒のメリハリの効いた味を、
ふんわりと包み込んでかけ算は止まりません。
そして、最後はフルーツと一緒に。
メロンの甘酸っぱい爽やかな香りが、
コーヒーゼリーの香りを上回るかと思ったら、
完熟ゆえの甘い香りが上手く調和しています。
ブルーベリーの酸味もブラマンジェの甘さと調和。
しっかりと丁寧に作られたベースがあるからこそ、
色々な組み合わせで新しい味が生まれます。
お店を後にする時は、もちろんペーパーフィルターを注文。
でも、2つ3つのまとめ買いはしません。
1つ買って、無くなったらこのお店に来る。
その繰り返しを楽しみたいんです。