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ひるどき高知シリーズ・その5 ~土佐の甘さは独特の食感から。はりまや町・「1×1=1」で食べるアイスクリンのトリプル~

投稿日:24/03/2007 更新日:

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 オムライスを食べた後、雨が強まる中で路地を歩いてようやく見つけ出したのが、このアイスクリン専門店。
 アイスクリンという言葉には、アイスクリームという言葉とは違った魅力がある。それは、なぜ「クリン」なのかというものだったり、「なぜ、こんなに黄色がかっているのか」、「なぜ、アイスと名がつくのにアイスクリームと違ってシャクシャクしているのか」といった疑問から生まれるものである。
 「なぜ、高知でアイスクリンなのか?」については、このお店のページに譲るとして、ガラス戸を開いて店内に入ると、そこは配送用の伝票を書くための席と、持ち帰り用のアイスクリンが入ったコールドケースが置かれている空間。それは、小売店というより営業所といった趣の店舗となっている。
 ただ、そんな小さいスペースながらも、店内で食べることができたので、さっそく注文することに。
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 一番驚いたのが、このアイスクリンの豊富な種類。自分のイメージだと定番の味と抹茶ぐらいと、あっても2、3種類ぐらいだろうと思っていたので、とにかく迷うこと迷うこと… 結局、定番の「白」、ゆず、そしてコーヒー味を3段に重ねたトリプルを注文。
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 この、色鮮やかなアイスケースの中身を見ていると、本当に全種類食べたくなってしまう。器用にコーンに盛られるアイスクリンを眺めていると、昔、地元のイトーヨーカ堂の入口で、同じように盛られたアイスクリームを食べたことを思い出す。
 そして、綺麗に盛られたアイスクリンが慎重に手渡された。
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 アイスクリンは、アイスクリームと違って乳脂肪分が少ないので氷菓として分類され、それゆえに、色々な要因による温度変化による氷の変化が生じ、シャクシャクとした独特の食感が生まれることになる。
 当然、手渡されたアイスクリンも、見た目からソフトな印象よりもシャクシャクな印象を受ける。一番上の「白」を食べると、シャクシャクとした心地よい食感と共に感じたのが、バナナのコクと甘み。これは香料を使っているからなのだが、自分がコンビニで食べてきたアイスクリンでは感じられなかった味である。
 二段目のゆずは、氷菓ならではの軽い口当たりが更にスケールアップした味。一段目の白と一緒に口に入ると、味の展開が面白い。
 それは三段目のコーヒーにも言えることで、これ自体はホロ苦さを持ちつつも、軽さを持った味になっているのだが、「軽さ+あっさり」の味と「軽さ+ホロ苦さ」という組み合わせになると、なんか自分はすごいものを食べてるんだなぁという気分になる。でも、それがアイスクリンが持つ不思議な魅力なのだと思った。
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 持ち帰りや地方発送の際には、こんな容器に入れられるのだが、実直に歩む高知のアイスクリンを表現しているとすれば、この亀のキャラクターは素敵なマッチング。
 実は、高知行きが決まった時点で、色々なお店の情報を調べたのだが、一番気になったのはこの店の名前だった。で、その由来を店内に置かれていたパンフレットを見ると、「伝統一番、味一番、信用一番」で、1×1=1というものだった。
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takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家 食や旅をテーマにした商品開発や既成品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材・執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。 詳しいプロフィールはお仕事に関するお問い合わせは、下のリンクからお願いいたします。

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