銀座・五行 焦がし味噌ラーメン(1,400円)
元々、富士フィルムの本社があった土地に、先週開店したのがVelvia館という再開発ビル。
で、このビルの7~8階はレストランフロアだということで、早速歩きまわってみたものの、はっきり言って魅力的なランチメニューがなかったので、ビルの外に出ようと思ったのだが、この方と偶然の再会を果たし、召し上がったというお店へ向かうことに。
ということで、焦がしラーメンで御馴染みの五行へ。店内に入るとラーメン屋さんというより、ラーメンダイニング的な内装になっていた。
窓際のソファーに座り、冷たいお茶を飲みながらメニューを見る。ここのランチメニューは、ラーメンに小鉢、有機野菜のサラダ、ごはんが付くセットメニューとなっており、注文したのは焦がし味噌ラーメン。
待つこと5分ほどで運ばれてきたのは、そのセットもの。有機野菜のサラダの上にはゴボウの素揚げが盛られて、小鉢の中身は馬肉のステーキとなっている。前者はパプリカの甘みとゴボウの食感の組み合わせが、後者は肉の味よりはソースの味がそれぞれ印象的。
そして、大きく謎めいた形の器が運ばれてきた。
「熱いのでお気をつけください」という言葉と、紙エプロンを受け取って器を覗き込む。
一番印象的なのは、何と言ってもスープの色合いと香り。黒をストレートに使っておりスープを混ぜることで、その下にあるスープとの色のコントラストが生まれる。そして、大きめのレンゲを使って口にすると、口の中に広がるのは芳ばしい香り。スープを飲むというよりは、香りを飲むというぐらいに強烈な印象が残る。
これ、実は見た目と違って飲みやすい作りになっているのだが、それはスープを混ぜると現れるタマネギとショウガの効果。また、ひき肉も入っていることで、食感のアクセントも多種多彩。
次に、麺を引き上げると
芯がしっかりと残った麺は噛み応えに溢れており、スープの香りの強さに負けることなく、色合いの濃淡から受ける印象よりもバランスが取れている。具には、キャベツと豚バラ肉が入っているのだが、スープをしっかりとまとった豚バラ肉の味は、個人的にはストライク。
で、これだけ個性的なスープなので、やはり…
こうしてしまう。スープにしつこさがないので、サラサラと入っていく。
で、食後には温かいお茶が。
この店のコストパフォーマンスについては、ラーメン以外のアイテムがいる・いらないという話で終わってしまう。個人的にも、いっそのことラーメン単品で1,000円というほうが潔く感じる(時間帯が変わると、単品で提供しているのかもしれないが)。
それ以上に、そもそもフロア全体がコストパフォーマンスに優れていると思えなかった。
再開発ビルの場合、テナント料やら初期投資やらがかさんでしまい、そこにエリア特性上少し高めのFLコストも加わるので、対売上高に対する比率で考えると、どうしても少し値段を高くしなければというのは解る。でも、一番大きく受けた印象としては、「色々な意味で間口狭すぎ」というものであった。やっぱり、1,000円の次に2,500円というランチメニューを見たら、引く人が多いだろうし。
そのせいなのか、あるいはミッドタウンとオープンが近すぎたことの影響を受けてなのか、あまりレストランフロア全体に活気がなかったことも印象に残ってしまった。ただ、1階のバーだけが結構賑わっていたのは気になったが…
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