栃木県宇都宮市・やきそば安藤 逞しい麺にはキャベツだけで十分!な、大サイズのやきそば。
宇都宮の名物料理と言えば、やはり餃子の言葉が真っ先に思い浮かぶものですが、もう一つの名物がやきそば。
市内で初めてのやきそば専門店「石田屋」が生まれたのが1952年。
地元にソース会社がある地場産業性も手伝って、商業料理として作り食べ継がれる環境が整っていたのでしょうか。今では市内に50店近くの専門店があるそうです。
そんな宇都宮の焼きそばを食べようと思って向かった先は「やきそば安藤」。
観光客ではなく宇都宮の方に愛されてきたことを、昔ながらの外観や少し文字がかすれ気味になった暖簾が、老舗の風格として教えてくれます。
店内に入って席に座ると、目に入ってきたのがこのメニュー表。ボリュームを選ぶだけなので、相談する相手は自分のお腹だけです。
そして、やきそば安藤ビギナー向けのアナウンス。
宇都宮のやきそば専門店には具を選べるお店が多い中で、こちらで使う具はキャベツのみ。潔いです。
ということで、高校生向けのボリューム・大を注文してみました。
代金と引き換えに受け取った白いお皿からは、麺がはみ出すなかなかのボリューム。
箸で引き上げれば手にはずっしりと重みを感じ、束になって口の中に迫りくる太めの蒸し麺には、甘辛のバランスが取れたソースがしっかり絡んでいます。
あとはキャベツをアクセントにしながら無心で食べ進めるだけ。もちろんお腹いっぱいになるのですが、油分は少ないので食べ疲れ感はありません。
テーブルにある追加ソースのことを忘れつつ、食べながら店の様子を見ていると、お持ち帰りのお客さんの数に驚きます。
これも、宇都宮やきそばの特長なんだそうですが、自分の生活範囲にこの価格の焼きそば屋さんがあれば、カイグイ一直線間違いありません。