【TOKUSHIMA COFFEE WORKS 山城店/徳島県徳島市】尊敬すべき珈琲に対する姿勢

【ライタープロフィール】
takapu

2004年から日本全国のおいしいものを撮り綴ってきた「ひるどき日本ランチ日記」を再構築。
街の食堂からパン屋さんまで、日本全国の「これを食べたいから、ここに住みたい!」と強く惹かれたお店を、元国家公務員のフォトライターがご紹介します。
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最初のお店を後にして強く感じたのは、
「徳島で珈琲を飲むのは楽しい!」
という、至ってシンプルなことでした。
(もっとも、徳島以外でも旅先で珈琲を飲むこと自体好きなんですが。)
特に、珈琲文化が広範に根付いた徳島という土地だからこそ、
このアイコンを自然に、そして強く尊敬している空気が、
街を包み込んでいる感じがあって、その居心地がなんだかいいんです。
もしかしたら、予定しているお店以外にも、
「行きたい!」
と思わせるようなお店に会えるかもしれない。
そんな期待感があるだけで、
スケジュールされた旅はアドリブでよくなってしまうものです。
ということで、2件目としてやってきたのが、
TOKUSHIMA COFFEE WORKSというお店。
実は、最初に訪問する予定のお店はここだったのですが、
大きな駐車場が満杯になっていたので、
このタイミングでもダメだったら、
それこそアドリブに切り替えようと思ったのです。
でも、タイミングよく駐車するスペースがあったので、
これはもう……運がよかったのでしょう。
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こじんまりとしたお店ではなく、
席数で言えば、ゆうに60席ぐらいはありそうな空間。
焦げ茶色の柱に支えられた建物の天井は、
外観からは想像できないほどに広くて高く、
大きな窓から見える緑も相まって、
この空間に身を委ねるだけでも幸せになれることを、
約束してくれてます。
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このお店のメニューには、数多くの珈琲が記されているので、
正直、文字を見ただけでも大満足。
それはストレートだったりブレンドだったり、あるいはアレンジ珈琲だったり。
引き出しの多さとアイデアのセンスに対して、尊敬してしまいます。
そんな中から注文したのはWORKSブレンド、
そして季節のケーキとして、
入口近くにあるガラスカウンターの中から選んだ、
桃のミルクレープ。
ネルドリップで抽出された珈琲は、
上品な香りのベールに包まれて、豆本来の味が凝縮された一杯。
とよとみ珈琲が(ご主人の人柄もあって)アグレッシブな感じだったのに対して、
こちらは凛とした感じの一杯。
もちろん、淹れている方の温もりを感じるのは、気のせいじゃありません。
そんな珈琲に合わせてケーキを作るのは、
きっと大変なことだろうなぁと思いながら、
ミルクレープを一口食べると……「!!!」と頭の中に衝撃が。
一言で言うとスケール感のあるミルクレープ。
上品でやさしい甘さのクリームと桃の甘味の組み合わせは、
無条件に幸せにしてくれます。
しかも、珈琲についてくるビスコッティと
和三盆のクオリティの高さにも驚いてしまい、
もう、これはずるいなぁ…と。笑ってしまいました。
元々、珈琲美学というお店の名前で、
徳島の方々に親しまれてきたのがこのお店。
看板にある「ネルの店」というのは、
確固たるアイデンティティであるのと同時に、
地域に対してその姿勢を宣誓しているんだろうなぁと、
感心してしまいました。