【やまだや/築地】肴を愉しむことが心から嬉しく思えるお店。

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ある日の夜、前から行こうと思いながらも行くきっかけがなかったり予約で満席だったり…あらゆるな形で振られ続けていたこのお店の予約に成功。

ただし、20名以上の団体予約が入っていたため、タイムリミットは約90分。ということで、ありったけの食べたいお皿を一気に注文。

最初のお通しは、茹で鶏とワサビ菜。あっさりした肉の旨みを、刺激と苦味が際立てる。

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お刺身の盛り合わせは、キンメ、ヒラマサ、タコ、そしてしめ鯖。タコとキンメは塩でというもの。特に秀逸だったのがキンメの脂。

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このお店のスペシャリテ、帆立貝クリームコロッケ。ずっしりとしたベシャメルのコクに、少し大きめに刻まれた貝柱によるエキスが加わることで、食べ応え十二分の一品に。

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牡蠣の松前焼きは、8センチクラスの牡蠣が香ばしく炙られた昆布の芳醇な香りと共に。火を通すことにより生まれる牡蠣の旨みと昆布の旨みが相まって、日本酒が旨い居酒屋によく似合う一品になっているのと同時に、お酒を抜きにしても圧倒的に旨い一品に。

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野菜いろいろ温サラダは、カボチャ、サツマイモ、山芋、そしてブロッコリー。カボチャのホコホコとした味の濃さ、サツマイモの甘さ、山芋のネバネバ、ブロッコリーの青々しい香り。熱が引き出した野菜の本当の姿が、味付けというものが持つ唯一の罪を感じさせる。

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今治の「伊予水軍」という地鶏のムネ肉たたきは、一噛み一噛みでほのかな甘さがじわじわと広がり、いつの間にか口の中を満たしてくれる。

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そして、サバのへしことモッツァレラピザ。パリパリの薄い生地が個性派同士を結びつけ、塩味の序列をしっかりと纏め上げる。

短い滞在時間の中で密度ある時間を過ごせたのは、店主の絶対的なこだわりによる料理のセレクションのおかげ。下戸でも問題なく楽しめ、上戸の方にはほとんど出回ってない日本酒が待っている。ここのように心から「いいお店」と呼べるお店。なかなかありません。

【この記事を書いた人】

合同会社ソトヅケ代表社員/Local-Fooddesign代表

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