【萩しーまーと/山口県萩市】漁港直結の地元の台所で、刺身・天婦羅・海鮮丼と萩焼コーヒー。ここに毎日通える萩暮らしは絶対楽しい!

【ライタープロフィール】
坂本貴秀(takapu)

元国家公務員のフォトライターが、2004年から日本全国のおいしいものを撮り綴ってきた「ひるどき日本ランチ日記」を再構築。
街の食堂からパン屋さんまで、「これを食べたいから、ここに住みたい!」と強く惹かれた、日本全国のおいしいお店をご紹介します。
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萩しーまーとの外観


2014年の大河ドラマ「花燃ゆ」。

吉田松陰の妹をヒロインに据えた大作の舞台となった山口県萩市。日本海に面しつつ街の三方を山が見守り、市内を流れる川のせせらぎが町の空気を常に潤いあるものにする、自然豊かな地方都市。歴史と文化が共存している環境ということもあって、いつかは来てみたかった地でもあります。

そんな地に建つ道の駅、ここが萩しーまーとです。

観光客向けに作るのが標準とされるのが大半ですが、ここは地元客を中心に近隣エリアを商圏に定めたことで、地域の台所としての役割を果たし、商品のクオリティや定期的に開催される楽しいイベントが、更に人を呼ぶという好循環を生み出しています。

萩しーまーとから見える漁港

建物の裏手には大きな漁港、この海との近さが鮮度と品質を保証してくれます。

漁港直結の売り場に、萩の海・山・畑が全部集まっている

萩しーまーとの内観

建物に入ると、外観から想像していた以上に広い売り場と高い天井。あいにく、この日は台風の影響で魚が少なかったとのことで、「こういう日に行っても魚が揃わない」と知っている地元のお客さんは少なかったのですが、逆に言えば地元の方がここをいかに普段使いしているか。そんな証でもあると思います。

萩しーまーとで売られている魚

とはいえ、東京から訪れてみると「いえいえ、十分揃ってます!」と大声で言いたくなるラインナップ。鮮魚はもちろんですが、

萩しーまーとで売られているお寿司パック

持ち帰りのお寿司にも「萩港産」の文字が堂々と踊り、

萩しーまーとで売られている萩ちりめん

魚の加工品も、もちろんメイドイン萩。

萩しーまーとで売られている山口みかん

果物だって揃っています。山口産のみかんに目を奪われていると、

萩しーまーとで売られている松本柿

その傍らには、萩の隠れた名物である柿。色と形、そして昔なつかしい萩の味!のPOPに目を奪われます。

萩しーまーとの醤油売り場

醤油の棚も地元産のボトルがずらり。萩に住む方の間でも好きなメーカーの味がやっぱりあるようで、醤油王国としての顔を知ることもできます。

「浜料理がんがん」のおすすめランチ、これほどの魚料理が揃って1,500円なんてありえません

萩しーまーと内の浜料理がんがんの外観

他にも野菜やお肉に漬物も。売り場に並ぶ一つ一つの商品をじっくり眺めているうちに、お腹の空腹度合いも限界を迎えてしまいました。

しーまーとには3つのレストランがあるのですが、この日訪れたのは浜料理がんがん。実は、このお店では鮮魚売り場で買った魚を好きな料理に調理してくれる「勝手ご膳」という名物があるのですが、魚の量が少なかったこともあって、色鮮やかなメニューから選ぶことに。

萩しーまーと内の浜料理がんがんのおすすめランチ

注文したのは、おすすめランチ。見たことがないぐらいに大きなお盆の上に、魚料理がずらっと並びます。

萩しーまーと内の浜料理がんがんのおすすめランチのお刺身

鮮度抜群、甘さくっきりのお刺身に

萩しーまーと内の浜料理がんがんのおすすめランチの握り寿司

白身魚がずらりと並び、地のタコやウニが彩るにぎり寿司。

萩しーまーと内の浜料理がんがんのおすすめランチの天ぷら

そして天婦羅に

萩しーまーと内の浜料理がんがんのおすすめランチの魚のフライ

魚のフライまで。ボリュームに圧倒されるのはもちろんですが、それ以上に一口一口から魚種ごとの存在感のある味が溢れて来る瞬間に驚きを隠せません。

海辺の観光地には、「魚を並べればいい」的なクオリティのお店もあったりしますが、このレストランは矜持を持った仕入れと全力の調理で、魚が持つ魅力を五感に向けてプレゼンテーションしてくれます。しかも、1,500円。ありえません。

萩しーまーと内の浜料理がんがんの海鮮丼

もちろん、海鮮丼も豪華版。本当に魚が旨いお店の海鮮丼は、マグロがなくても成立するものですが、ネタ一つ一つがキラキラと輝きながら、ご飯を覆う堂々たる存在感は迫力の一言です。

萩しーまーと内の浜料理がんがんの萩焼に入ったコーヒー

食後のコーヒーは、400年の伝統を持つ萩焼で。土の温もりでコーヒーの味も柔らかくまろやかに。

こんな素敵な場所があるからこそ、萩に住みたくなる!

もしも自分が萩に住んでいたなら、きっと毎日通っちゃいます。肉だって野菜だって漬物だって揃う。しかも、その全てに萩という街の背景が凝縮されている。なのに、どこか懐かしさを感じるのは昔のスーパーにときめいた感覚に似ているから。対面販売で交わす会話や地域の色で彩られた商品を見た瞬間に満たされる知的欲求。

まずは一度訪れてみてください。見たことがない商品が並ぶ売り場を一周回って、カゴをぎゅうぎゅうにするのに夢中になること確実です。

【どんどん/山口県萩市&東京都日本橋】やさしい出汁が身体に染みる肉うどんと、街を包む磯の香りたっぷりのわかめおにぎり
山口県萩市を代表するご当地うどん食堂「どんどん」。利尻昆布・削り節の出汁に甘い牛肉が絡む肉天うどんと、干しわかめ文化が生んだわかめおにぎりが絶品。萩の本店の味は東京・水天宮前T-CAT店でも啜れます。萩を訪れる前にも後にも読んでほしい記事です。
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