ふと、有楽町界隈のビル群にあるお店の経験が、意外に少ないことを思い、足を運んだのはラーメン中本の向かいにあるカレー屋さん。
店頭にできていた行列に加わり、あと二つ席が空けば自分の番というところで、店員さんに注文を尋ねられてしまい、入口に貼られていたカレーの写真を見てラムカレーを注文。
で、店内に入ると約1分で目の前に運ばれてくるという早業。山盛りのキャベツが築地の中栄を思い出させる。
ソースを口にすると、なめらかでしっかりとした口当たりからコク、そして舌先から心地よさを悶絶を一緒に連れてくる辛さへと、次々に転じていく。また、ラムの肉を噛むと、ソースに負けない個性がいかんなく発揮されつつ、臭みはいい具合に抜けている。
つまり、「こんなにクセがないんじゃ、羊肉を食べた意味ねぇよ」的なものは皆無である。
ご飯とソースを食べ進めるところで、リンゴ酢のドレッシングがかかったキャベツとカレーソースを絡めて食べると、元々辛口なソースの強さに酸味とキャベツの甘みが加わることで、味の深みが増す。
こうなると、お店の一番人気だというインドカレーを食べねばという気持ちになるのだが、これから暑くなると行列が更に伸びることは確実か。
有楽町・マーブル ラムカレー(850円)
