京橋・金兵衛 銀だら西京焼弁当と、ニシンのたまり干し焼き弁当(1,050円と930円)
自分が駅弁開発のお手伝いをすることもあって、
最近、妙に気になるのが楽屋弁当というもの。
で、その中でも特に食べたかったのが、
金兵衛の銀だら西京焼き弁当。
とはいえ、物が物だけに食べる機会のないもの。
…そう思っていたのですが、八重洲と京橋の間で見かけた、
「お弁当売り切れ」の張り紙が貼られたお店。
実は、これが販売店だと知って、
ある日の昼に食べることができました。
紙容器の蓋を開けばツヤツヤ輝くご飯に、
たっぷり詰まったおかず。
どれを最初に食べようか迷ってしまいます。
でも、やっぱり最初は銀だらを一口。
これは凄いです。弾力の残る食感から、西京味噌の切れ味ある旨さ。
一口で感激させてくれます。
そして、煮物系を中心に丁寧に作られた数々のおかず、
実直な見た目から、やさしい美味しさが溢れてきます。
そんなおかずの美味しさを倍々にしてくれるのが、
ベタベタ感なくしっかりした食感のご飯。
もう、たまりません。
そして、銀だらの皮で締めくくり。
たっぷり脂の乗ったプリプリの皮、これをご飯と共に。
あぁ…最高です。
予想以上の美味しさに、
食後間もなくメニューとにらめっこ。
7日後、ニシンのたまり干し焼き弁当の蓋を開けていました。
溜まり醤油がベースのタレに漬かったニシン、
脂たっぷりの味わいに、この日もご飯が止まりません。
そして、おかずオールスターズには、
憧れのマカロニサラダの姿。
噂にたがわぬ美味しさです。
お弁当で1,000円となれば、やはり高い部類になります。
その中で期待に応えるのは並大抵のものではありません。
しかも、お弁当には冷めて美味しいという、高いハードルが付いて回ります。
でも、そんな壁を楽々乗り越えるお弁当。
きっと、愛される理由は、
そんな味を安定して調製する仕事ぶりなんでしょうね。