【まとめ】南池袋に2年間住んでいた自分が「あぁ、このお店が近くにあってよかったなぁ…」と思ったお店7選
今年の3月に引っ越すまでの約2年間、生活の拠点にしていた池袋。今年も住みたい街ランキングのベスト10入りを果たした、人気の街となっています。
特に、明治通りを早稲田方面に向かった南池袋界隈。繁華街の喧騒から一歩離れた立地で、しかも副都心線の雑司が谷や都電の鬼子母神前駅も徒歩圏内。
デパートや大型書店が立ち並ぶ、いわば大きなショッピングモールに隣接した住宅地は、生活に関する圧倒的な利便性を有するエリアでした。
そんな環境ゆえ、もちろん美味しいお店に事欠くことはありません。A-pizzaというワンコインピザの先駆けとなったお店があったのも、このエリアを選んだ理由の一つでした。
ということで、引っ越してから一ヶ月経過したからこそ感じる、「あぁ、このお店が家の近くにあってよかったなぁ…」と思えるお店を7つ選んでみました。
最後の一滴まで食べ心地のいいラーメン屋さん。「浮浪雲」
ラーメン激戦区として名高い池袋ですが、明治通り界隈にはさほどラーメン店が多くなく、自然と足が向いていたのがこのお店。
基本の鶏白湯に、つけ麺、中華そば。そしてシーズン限定のメニューが4本柱。
ある日訪れてみると、80年代のポスターデザインてきな味わいが主張するNIBOSIの文字。
レギュラーメニューの中華そばが圧倒的な煮干しの香りをまとって限定メニューになっていました。
澄んだ色合いのスープを口に運べば、見た目から想像できない濃厚な青魚エキスが、勢いよく舌の上を泳ぎまわります。いわゆる外食系のラーメンは、少し味にエッジが効きすぎているなぁ…と感じることがあって、それゆえ食べ飽きることもあったり。
でも、ここはこだわりの素材で仕立てた普段着のような感じ。気がつけば最後の一滴までスープを飲み干す。そんな記憶は数知れず、普段使いにもってこい。ということで、浮浪雲では定番も季節限定もガッツリ食べました!
ここのカウンター席が好きです。「GOCHHI’S」
都電の線路に向かって進むあずま通り。ここを一本右手に曲がると見えるのが、表のカウンター席が目印のお店。
ワイン食堂と銘打っているだけあって、メニューはワインとの相性が計算されつつ、お客さんの気分でなんでもござれ。
そんなラインナップになっています。
白身魚のカルパッチョで、さっぱりとスタートしたら、
名物のソーセージで肉汁を補給。
黒酢の酢豚でさっぱり系の肉エキスを取り込んだところで、
ヤリイカのフリットの軽快な歯ざわりと弾力でアクセント。
〆はあさりのボンゴレを。
フードのレベルが高いので、ワインが苦手な方でも満足すること間違いなしのこのお店。
使い勝手の良さは、カウンター席の賑わいと満席率の高さに集約されています。
鶏の魅力をまるごといただきます!「サンダーバード」
※残念ながら、2020年8月をもって閉店となりました。
南池袋に引っ越してきて、一番最初にお世話になったのがこのお店。佐賀県の地鶏・ありた鶏と広島産レモンが2大看板の鶏料理のお店です。
お通しのレバーペーストから始まって、
鶏皮ポン酢に、
もも焼きに、
鶏ハム。
そしてやっぱり欠かせない唐揚げ、
途中にバーニャカウダを挟んでの、
〆の鶏ラーメン。
毎週のように新メニューやキャンペーンを展開していたこともあって、多い時には月2ペースで通って、メニューの中から未食の料理をピックアップしては注文し、広島産レモンがたっぷり入ったサワーでさっぱりと口を洗い流す。そんな時期がありました。
今は、鳥をふんだんに使った餃子を推しているので、店頭に掲げられた看板も、少し模様替えしていますが、何を食べても、安定した美味しさを提供してくれることには変わりません。
界隈随一の日本酒ラインナップとしめ鯖。「升三」
明治通りから、西武池袋線の線路沿い方面に向かう先にある小さな居酒屋が升三。メニューに書かれた定番・日替わり料理と、圧倒的な日本酒の品揃えに唸ってしまいます。
ある日、お通し的に出してもらったのが、めかぶの梅肉和えと春菊のおひたし。ここにポテトサラダも注文し、特に豊富に揃う秋田の地酒からブルーハワイで一献。
やっぱり、居酒屋さんでスジ煮込みの文字を見つけたら注文必須です。
鮮やかな真黄色のだし巻き卵。
そしてさつまあげ。イカや魚のミンチの粗びき食感を堪能するには、九州の甘い醤油がベストマッチ。酒の肴に一筋の甘さが効きます。
そして、あくる日の夜。お通しのひじきをつまんだ後は、
お店の十八番・しめ鯖のしっとり脂に思わずうっとり。数が少ないので予約がオススメです。
サクサクジューシーな唐揚げに、
煮汁色に染まった豆腐が添えられる煮魚。ふんわりした口当たりと、ふわふわの身に宿った切れ味ある旨味のハーモニー。
メヒカリの唐揚げもラインナップされています。
そして、イチオシなのが刈穂をちびちび飲みながらの、
いぶりがっこクリームチーズの組み合わせ。あぁ…たまりません。十年前は下戸だったのですが、今やすっかり飲兵衛です。
小麦粉の歳時記が楽しめる小さなカフェ。「うぐいすと穀雨」
2015年の2月にオープンして以来、本当に毎週通ったベーカリーカフェ。焼窯のごとく店主が熱く胸に抱くパンへの思いが、トレイにギュッと凝縮されています。
毎月のように新メニューが登場するのもポイント。ある日は鳥の顔をしたケーキ、またある時は桜あんぱん。
お店を訪れる度に、小麦粉を通じて描かれた歳時記が楽しめます。
はたまたある日のケーキセットは、シナモン香るアップルパイ。
そして、最近は店内でボサノバのコンサートも催されたり。今までこの界隈ににありそうでなかったカフェは、町のコミュニティの中心になりつつあります。
ここで食べればいつでも肉の日。「ミートバルBON」
そして、洋食堂の跡地に去年オープンしたミートバル。「がっつりお肉が食べたい!」と、ミートスイッチが入った時にはここに行きます。
前菜三種盛りとサラダで徐々に胃袋を温めたところで、
赤きエキスがほとばしるハラミステーキを注文するのが、いつもの流れ。
そして、締めにはフォーが欠かせません。
牛タンはここ!ここが一番!!「多津よし」
最後は南池袋からは少し歩きますが、東池袋にある牛タン専門のこのお店。
夜でも注文するのは定食的な牛タンセット。肉質の違いで値段の違いがありますが、やっぱり上がおすすめ。
表面の固い部分を取り除き、丁寧に熟成させた牛タンは、歯ざわりサックリ、エキスはじゅんわり。
見た目のサイズから押し寄せるインパクトは圧倒的。
また、卵と混ぜ合わせたとろろをたっぷりかければ、ごはんが止まることはありません。
なので、おかわり必須、2杯は確実です。
多種多彩の精鋭がそろったこのエリア。
もちろん、他にも美味しいお店が目白押し。
ということで、食を重視した生活をするには最高の環境なのですが、
都電に乗って咲き誇る神田川の桜を見に行くにも、最高の環境。
かけがえのない2年間の記憶をプレゼントしてくれたこの町には、一年を通して素敵なお店が花を咲かせています。