【町のごはん屋さん 縁/青森県黒石市】まずはグラマラスで笑顔になれるハンバーグから!!
朝から夜まで一日中打ち合わせをしたり、ノートパソコンとギンギンに見つめ合ったり。身体のリミッターを外して、ドカーン!とボリュームしっかり晩ごはんが食べたくなるのは、だいたいそんな時。
ある日の青森県黒石市。そんな気分で宿に向かう足で見つけた一軒のお店。真っ白な暖簾には「街のごはん屋さん 縁」の文字。店頭にギッシリ貼られたメニューを眺めて、今のコンディションにピッタリと確信。
カウンター席もありますが、ご時世もあって大きめのテーブル席でメニューを御開帳。豚カツに唐揚げ、丼にラーメン。ズラリと並ぶ茶色くて旨そうな料理を決める時間は、前菜代わりの見るごちそう。
中でもキラキラ輝いていたのがハンバーグ。しかもカレーも同居。
しかも、セット定食もあるじゃないですか!もう、今日はこれに決まり!!この中からハンバーグと唐揚げのセット・ハンから定食を注文しました。
待ち時間に厨房から聞こえるフライパンの音や揚げ鍋の音が気になって仕方ないんですが、その間にできるのは、サービスのドリンクバーマシンを眺めるのみ。「コーラとメロンソーダを混ぜたら…」の空想と共に待つだけです。
ということで、やってきました! 大きなお盆のメインにグラマラスなハンバーグと唐揚げが堂々と。
立ち上る湯気を浴びながらお箸で割ると、断面から滴るたっぷりの肉汁。ソースを絡めて頬張ってすぐ、口いっぱいに広がったのは期待を遥かに上回るおいしさ。しっかり押し返すお肉の弾力から、トロッと流れる肉汁の甘さ。ちゃんと存在感を残した玉ねぎの甘さ、家庭的な装いをまとったドミグラス感のあるソース。町のごはん屋さんの屋号にピッタリの味です。
おともの唐揚げは食感を誇張したカラッとタイプというより、お肉の質をムギュッと感じるタイプ。もちろん、こちらも肉汁保証つき。この組み合わせでごはんが進まない理由はなく、茶碗に盛られた白米の山はあっという間に消えてしまったのです。
となれば、別メニューも食べたくなるもの。あくる日のお昼に選んだハンバーグカレー。大皿を埋め尽くすソースとごはん、レギュラーサイズなのに既に大盛りの様相。スタンダードなソースとハンバーグを絡めて食べれば、どんな人でも元気になれるはず!(そして、睡魔にも襲われるはず…)
作られる料理の数だけお店とお客さんとの縁が増えていく。それがシンプルな料理であるほど、食べる側の中においしさを共有した縁が深まる。ごはんっていいな。そんなことを思わせてくれます。