雑司が谷・うぐいすと穀雨 坂の上のパン屋さん。

25/01/2015

150125-08
雑司が谷の駅を出て、明治通りを池袋駅の方向に歩く坂の途中。いつも見慣れた風景の中に小さな看板とパンが入ったガラスドームが加わっていました。
ビルの1階にある整体院はかかりつけなのですが、このビルの2階にまさかこんなお店が!そんな驚きを感じながら階段を一段一段踏みしめます。

150125-05
中に入ると真っ白な壁に囲まれた空間に、整然と並ぶ焼きたてのパン。その姿はまるで宝石のようで、焼き色が輝きを放っています。

150125-01
イートインスペースは、2つのテーブル席とカウンターが3席。決して広々としたスペースではないのですが、ゆったりした作りになっています。
そして、窓の先に広がる明治通り。いつも歩く道を景色として見るのは新鮮です。

150125-06
それにしても、悩みます。ベーグル、キッシュ、あんぱん、シナモンロール。

150125-07
ベーコンエピ、チョコスコーン、ミニバゲット。
どのパンを手にしても数分後に笑顔になっている姿は創造できるのですが、問題はどの味でその瞬間を迎えるか。結局、迷った末にシナモンロールとコーンパン、そしてあんぱんをレジに運ぶことに。
イートインのドリンクメニューには、コーヒーも紅茶も揃っていましたが、ここはやっぱりコーヒーでしょう。

150125-03
オーブンで焼き直しされたパンの芳ばしい香りと、コーヒーの豊かな香り。手で触れれば生地の張りが温もりと共に身体に伝わり、一口頬張ればモチモチの食感がに驚きと喜びが口いっぱいに。
シナモンロールの濃厚な甘さ、コーンパンのプチッと弾けるコーンの甘さとマヨネーズのコク。どちらも食べ応えに満ちていて、一つ食べると中々な満腹感も得られます。
一つひとつの味をリセットするために口に運ぶコーヒーも、すっきりした酸味と角丸フォントのようなコク。余韻は広がり、次のパンへの楽しみも一層膨らみます。

150125-04
そして、あんぱんをカットすると薄い皮の中にはぎっしりのアンコとクリームチーズ。底抜けに甘いアンコと、チーズのコクと酸味の組み合わせ。パリモチの薄い皮が圧倒的なボリュームを一手に引き受けます。

150125-02
食後にお店の方からお話を伺うと、お店がオープンしたのは先週の土曜日のこと。パンとエスプレッソを経て、理想のパンを提供するために開いたお店なんだそうなんです。
コーヒーは川越にある小さな珈琲店の豆を使ったり、ドアや家具を一つ一つ自分の足で探し求めたり。小さなビルの中にはあんぱんの中身のごとく、思いがたっぷり詰まっています。

ふと天井を見上げれば、そこには謎のアイキャッチ。工事の際に見つけたものなんだそうですが、なぜ天井にあるのかという謎も興味深いものです。
この界隈のパン屋さんは、目白駅近くのかいじゅう屋さんぐらいだったのですが、生活に小麦が欠かせない自分には、本当に嬉しいお店のオープン。もちろん、通いまくります。

この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/Local-Fooddesign代表。「10年後でも古びないモノ・コトづくり」をコンセプトとした商品・サービス開発、既成品リニューアルをはじめ、食と旅がテーマのコンテンツ制作・事業、編集、撮影、執筆、漫画原作、講演を手がけています。プロフィール・事業実績はこちらから