池袋・本格珈琲昭和 アイスコーヒーとチーズケーキ
神奈川から東京に住まいを移して数ヶ月、
一番の行動エリアとなっている西武池袋線沿線や、
東武東上線沿線のお店の新規開拓をする機会が増えているが、
気がつけば一番足を運んでいるジャンルは喫茶店。
で、ある日に池袋に辛めのラーメンを食べに行った時、
偶然見つけたのがこのお店。
洋食屋さんや飲み屋さんが入り交じるこのエリアで、
この外観や看板のフォントが、ひと味違う雰囲気を作り出していた。
日を改めて地下への階段を降りると、
両側の壁には無数の時計が、
まるで時間旅行に誘うように飾られている。
まるで、昔の商店街にあったような、店内の雰囲気。
階段の下に一つだけあるソファーは、きっと特等席。
カウンターの上には懐かしいモデルのカメラが並んでいるので、
注文をした後は視線がそこに向かってしまう。
ずっしりと持ち応えのあるグラスに入ったアイスコーヒーと、
チーズケーキの組み合わせ。
大きな凹凸に指をなじませつつ、
舌からふわっと浮かぶような香りや、
喉の奥へと流れても残る苦みの余韻を、
一口ごとに自分の中に閉じ込める。
そこに、チーズケーキの甘さとコク。
この対比を堪能するのがたまらない。
レジの下には写真集や小説が並んでいる。
次は、一冊拝借してページをめくりながら、
時間を忘れてみることにしよう。