銀座・カレーコーナー三原 カツカレー(700円)
カツカレーには、色々なタイプがあるものですが、
大別すれば、大きなカツがドンと鎮座したカツが主役タイプか、
普通のカレーライスにカツが添えられた、家庭的なカツカレー。
どちらであっても、永遠のごちそう。
唯一無二の満足感を与えてくれます。
銀座は三原橋の地下街。
今、そこで営まれているお店は全部で3軒。
その中で、カレーや揚物が入ったショーケースが目を惹くのが、
カレーコーナー三原。
お店に入って、夜メニューの貼り紙の数々と、
ランチメニューを眺めたら、それだけで笑顔になってしまいます。
定食屋の流儀というか、飲み屋の品格というか。
貼り紙の数だけ物語がある。そんな感じです。
もちろん、注文したのは昼のフラッグシップ・カツカレー。
寄せては返す波のようなソースと、
砂浜のようなライス。
波打ち際に横になっているカツの姿が
グラマラスでたまりません。
家庭的なカレーソースに千切りキャベツを絡めて、
スプーンにどれぐらいのバランスで色々乗せたものか。
口元に持っていった瞬間に、
キャベツがポロリしてスーツに落ちたらどうしようか…
なんて考えてしまうのですが、
一緒に食べればとにかく美味しいんです。
ごちゃごちゃに混ぜるのではなく、
スプーンに一口ごとの世界を作る。
これが楽しくて。
もうすぐ復活するニューキャッスルといいこのお店といい、
銀座には不思議と家庭的カレーがよく似合います。
ただ、三原橋地下街は、耐震の関係で閉店が近づいているとされています。
このお店のこの味に、いつまでお目にかかれるかはわかりません。
今ここを支えているこの味が、失われてしまうのは悲しいこと。
だから、今のうちに通うしかないんです。