銀座・岩戸 冷汁定食(980円)
色々あって夏風邪を引いてしまい、
喉はガビガビ、鼻はグシュグシュ。
コンディション不良の中、足を運んだのは岩戸。
身体を温めつつ、生姜の効き目で喉を癒やそうと、
豚汁定食にしようと思っていたのですが、
冷汁の文字を見たからには、こちらにしないわけがありません。
ミョウガの成分は、夏風邪にも効きますし。
早速運ばれてきた冷汁、一年ぶりの対面です。
たっぷりのキュウリで覆われた器に、
ミョウガのピンク色や紫蘇の緑、
そして豆腐の白が静かに食欲を掻き立てます。
早速、熱々のごはんにレンゲで汁を注げば、
味噌の香りがふわっと立ち上ります。
鼻がつまっていても、こういうのには敏感です。
一口食べれば、冷たい汁から広がる
アジの旨味と味噌のコク。
シャキシャキのキュウリと、
ごはんのむちむちした食感の組み合わせに、
ミョウガの苦味が差し込んできます。
冷汁は食感を味わうものなんだなぁ…と、
特に一口目では強く感じるものです。
考えてみれば、きゅうりと味噌の組み合わせは、
おつまみで食べることはあっても、
そこにごはんを組み合わせるかとなると、
意外にピンと来ないもの。
よくぞ、この組み合わせで食べ継がれてきたものです。
合間にこちらもごぼうの食感が効いた、
さつまあげを食べたり、ごはんをおかわりしたり。
食事に集中していればこそ、エネルギーが蘇ってくるもの。
やっぱり、夏はこれですね。