銀座・松屋銀座店「GINZAの福島物産展」~じねん亭鶴乃舞 鰊の山椒漬け炙り押し寿司(1,260円)~
一人のブッサニストとして久しぶりに足を運んだ物産展は、京王の駅弁大会ではなく松屋銀座で開催中の福島物産展。
松屋の物産展は、いつも8階の大展示場全体を使うのだが、今回は同じ開催期間で「黒井健 絵本の世界展」という、ファンにはたまらないであろうイベントも開催されているので、スペースも店舗数も少なめ。
ということで、混雑も控えめだったこの日購入したのは、「ふくしま特産品コンクール・食品部門ふくしま特選品大賞」のタイトルを受賞した、鰊の押し寿司。
で、包装紙を解くと…
2枚の豊かな香りの竹の皮が現れて、更にその下から現れたのが、さわやかな香りの笹の葉5枚で包まれた長方形。そして笹の葉を解くと…
目の前に広がるのは、黒米と白米のブレンドによる酢飯と、見た目に香ばしく炙られた鰊の半身による重厚な押し寿司。食べやすいサイズに切られてはなかったので、割り箸で酢飯と鰊を挟み、恵方巻のごとくにがぶっとかぶりつく。すると中からは…
甘く煮込まれたしいたけと、山椒の実がたっぷりと姿を現す。
実は、このお寿司の味は、笹の香りから始まって、鰊ではなく、先にしいたけと山椒の味と酢飯の組み合わせによる味へと続き、しばらくかみ続けることで、ようやく鰊の旨みがじんわりと、そして濃厚に広がる。とにかく、笹の香りの印象が強い。
見た目と味の展開に多少のギャップがあるので、考えながら食べることになるのだが、笹の葉の香りと鰊の旨みが心に残り、咀嚼の重要性を教えてくれる一品であることには間違いない。
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