雑司ヶ谷・Reels ダッチコーヒーとトロピック

110717-01.jpg
地下鉄で雑司ヶ谷の駅に行き、
鬼子母神の手創り市で白くて大きなプレートとクロスを買い、
近くにある鶏肉屋さんで鶏の唐揚げを買った帰り道。
都電が通り過ぎるのを待つ道すがら、踏切のすぐ先、
左側に見える青いファサードの喫茶店に入ろうと決めた。
珈琲の香りに包まれた店内、
壁に飾られているのは、無数の釣具。
ここは珈琲店でありながら、
ルアーフィッシングのリール専門店でもあるお店。
だから、店名には「西洋釣具珈琲店」というサブネームがつく。
そんなお店で注文したのは、
ダッチコーヒー(水出しコーヒー)と、
トロピックというケーキ。
珈琲やスイーツが出てくるまでのお楽しみは、
窓側の席に座ったなら都電が往来する姿。
早稲田方面のホームが目の前にあるので、
数パターンのラッピングが施された都電の姿が楽しめる。
日差しが少し強く感じるようになった時、
笑顔入りの紙ナプキンと共に
コーヒーとケーキが運ばれて来た。
110717-02.jpg
季節柄、やっぱり水出しコーヒーを飲む機会が多くなっているが、
このお店のコーヒーを一口飲んだときの印象は、
「これは勢いで一気に飲んじゃいけない」というもの。
まるで、お店が珈琲に対して書くラブレターを、
拝見させてもらうような感覚。
手間をかけて書き上げられた名文だからこそ、
流し読みなんてしちゃいけない。
だから、ゆっくり、ゆっくりと。
そして、トロピックというケーキ。
マンゴーのクレムー、ココナツのダックワース、
ココナツのムース、パイナップルのコンポートという組み合わせ。
見た目からして、
時間をかけて丁寧に作り上げたことが分かる一品。
フォークで一口分を切り出して、口へと運ぶ。
で、あっという間に口から消える。
美味しすぎる。
一瞬にして、さわやかな甘さとコクが一気に咲き誇る。
プリンも食べたくなってしまったが、
それは次回のお楽しみにしよう。
お店の前を走る都電は、のんびりと走っている。
それは、日常の中にある非日常の象徴。
そして、このお店の味も日常の中にある非日常のような存在。
でも、手に届く。
こんな幸せがたまらない。

【この記事を書いた人】

合同会社ソトヅケ代表社員/Local-Fooddesign代表

商品企画開発から執筆・撮影、ウェブサイト・パンフレット等のPRツール制作など。作ると伝え届けるの領域で、企業やお店の売上作りをサポートします。

行政時代から地域で培った経験と実績を元に、課題の抽出整理から施策の実行まで、皆さんの目標を達成するパートナーとして伴走します。

ポートフォリオやサービス内容は、名前に貼ったリンクからウェブサイトをご覧ください。ご相談やお問い合わせもお気軽に!

住みたいグルメ!をフォローする
東京練馬区/豊島区/板橋区カフェ/喫茶店