初台・NABE ホットドッグとアイスコーヒー
色々な場所をロードバイクで走れば走るほど、山手通りの快適さを感じます。
道幅が広く路肩の駐車帯もたっぷり確保されているので、自動車を避けやすい。小さな上り下りは結構あるのですがトレーニングにはもってこい。
そんなこともあって、最近は幡ヶ谷方面に行くことが多いのですが、その手前の初台の台所・不動通り商店街に見つけたのが一軒のカフェ。八百屋さんやお肉屋さん、あるいはおでん屋さんといった、古き良き時代の店舗が残るこの一角に、シックでぬくもりのある外観が目を惹きます。
店内に入ると、窓から差し込む明かりがメインの照明。レトロなキャリーケースの上にガラス板を乗せたテーブル席や、小さなカウンター席のこじんまりした作り。その奥にはピアノが置かれていて、夜にはライブも開催されているようです。
そんなお店のメニューの中から、アイスコーヒーとホットドッグを注文しました。「少し時間がかかります」と声をかけられても、この付近にお住まいと思しきおじいちゃんやおばぁちゃんが、コーヒー片手に寛いでいる姿を見ていると、なんかいいなぁと思ったりして、時間を忘れるものです。
太くパワフルな姿のソーセージ。
ドバっとケチャップとマスタードをかけて頬張れば、サクサクのバゲットに切れ味のある肉汁が吸い込まれていき、一口ごとに歯ざわりの変化が楽しくなってきます。
紙ナプキンで口を拭って、アイスコーヒーを唇に触れさせれば、マイルドな香りとほんのりした甘さ。急冷したドリップコーヒーが飲み頃な温度で運ばれてくるのですが、冷たさで味わう感覚が麻痺することがない塩梅がポイント。氷も少ないので、溶け切った時の後味の悪さに遭遇することもありません。
ということで、ホットドッグと共に気になっていたスコーンもいただきました。
単純なサクサク至上主義ではなく、少ししっとりと焼きあがったような食感。ジャムや蜂蜜を塗れば、生地がほぐれるのと共に甘さが包み込みます。
夜のメニューにはカレーライスの文字があったりして、こちらも気になるところですが、どうやら自分はこの商店街の空間自体が好きみたいです。