五反田・庭つ鶏 鮮度折り紙つきの鶏を、生で、煮て、焼いて、卵ごはんで…

15/01/2008東京,港区/品川区/大田区

 旨いランチと郷土食フリークの皆様、ひるどきでございます!!!!!! 
さて、現在のひるどき、順位はいかほどに?
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 ある日、鶏モードになったこちらの方からお誘いを受け、直前に出たキャンセルによって席を確保したこのお店へ。
 このお店は衛生面に細心の配慮をすることで、カウンター席の目の前で鶏を捌き、鮮度によってこそ生まれる味を提供している。ということで、お店の方のおまかせコースに、事前に予約をした刺身を注文。


・ムネ刺し
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 こちらはコースに含まれる刺身。ねっとりの一歩前、やさしく舌に絡んで、じわじわと旨みが。噛んで感じる引き締まった肉質は鮮度あってのもの。
・モモ刺し
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 そして、こちらがモモ肉。やはり味も濃く、あっさりから始まる上品なムネ刺しとは食べ比べになっており、より一層噛んで楽しむといった趣になっている。
・レバーの刺身
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 予約で確保したレバーの刺身は、にんにくのつけダレで。表面を覆う薄い膜が歯に当たると、濃くとろとろと旨みの液体があふれ出す。
 ちなみに、実はハツの刺身も予約で確保したものの、写真が手振れ全開になってしまったので省略…また、砂肝刺しは既にソールドアウトとなっていた。
・皮の塩煮込み
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 鮮度の裏づけもあって臭みは皆無。そして、煮汁は思った以上にあっさりした口当たりから、豊富なコクが流れ出している。濃い目の調理や薬味で皮のクセを消すのではなく、シンプルな味付けで勝負しているのが印象的。
・皮焼き
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 焼き物は2種類。最初に砂肝を丸ごと焼いたものが出てきたのだが、「焼きたてが旨いので、すぐに食べてくださいね。」ということで、撮影する前にパクっと。
 丸ごと網焼きの砂肝は、焼かれて引き締まった表面の温度より、中に伝わった温度の高さがしっかりと残っているので、かみ締めると熱と共に一筋縄ではいかない濃いエキス。
 そして、もう一品がこの皮焼き。
 「よく噛んでください」ということで、たっぷりと噛んで。最初は豊富な脂を、後半は味を食感から搾り出すかのように、とにかくかみ締める。飲み込むときに生まれるのは、不思議な達成感。
・庭つ鶏サラダ
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 実は、サラダの前にささ身の炙り・ゆず胡椒和えが出てきたのだが、またしても手ぶれ全開の写真になってしまったので写真は断念。
 モモのように大きくムチムチとした弾力に対して、繊細で芯の通った弾力が持つ力を、表面をさっと炙ることで封じ込める。さっぱりとしたささ身の味を壊しかねない組み合わせを、肉のアミノ酸が覆ってしまう。
 そして、このサラダ。たっぷりのタレが注がれた大根の瑞々しさ。口にやさしく一直線に食べつくしてしまう味。
・レバーペースト
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 6枚のリッツと共に、ココット皿にたっぷりと盛られたペーストが。「6枚で食べきるように、たっぷりと盛って下さい。」とのことだったので遠慮なく。
 刺身で食べたときよりもあっさりとした濃度で、リッツの塩味が調味料としても機能している。
・モモのたたき
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 皮の焦げと限りなく生な身のクニュクニュとした噛み応えの妙が楽しく、見た目のイメージと味の形が一体化。酸味が後からじわじわと広がるポン酢によって口当たりの良さが増し、箸が伸びるスピードも増す。
・そぼろと生卵のご飯
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 このお店のご飯メニューは、生卵ご飯、そぼろご飯、そしてこのミックス。
 欲張りにミックスを注文し、目前に差し出されたものを見ると、粒の大きさと熱の通し方による個性が。煮込んで煮込んで煮込み尽くすスタイルではなく、しっとり目に肉の味を残した煮込み。皮も軟骨も入って、さしずめ全身を食べるかのごとく。
 単純にこれだけでもしっかりと旨く、茶碗1杯は確実なのだが、ここに生卵を注ぐ。
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 出汁醤油で味に幅が出たそぼろご飯は、ツルツルと生卵の勢いで止まらなくなる。
 酒を飲まない自分は、ホッピーの焼酎抜きだけで鶏を堪能。これで約5,000円。鶏のブランドにこだわるのではなく、鶏の鮮度にこだわる姿勢が潔くて魅力的。
 一つ一つ歯車をかみ合わせるように、部位と調理法の組み合わせで生み出されたコース構成は、鶏が持つ力をしっかりと伝えてくれる。
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著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu