自分にとって、あまり訪れる機会がない街なのが代官山。
そんなエリアではあるのですが、
年末にオープンした蔦屋書店を訪れた後、
やっぱりコーヒーが飲みたくなったので、
一軒のお店にフラっと立ち寄ってみました。
まるで老舗のような貫禄に満ちたような外観ゆえ、
いい意味でドアを開くのに緊張してしまう感じだったのですが、
静寂とコーヒーの香りに包まれた店内は、
緊張から安らぎへと気持ちを切り替えてくれます。
そんなお店の窓際に座ってメニューを眺めると、
カップテストの印象や、豆の特長がまとめられた五角形のチャート、
そして、サイフォンとドリップ、そしてフレンチプレスから選べる淹れ方。
見ているだけで、更にコーヒーのことが気になってしまう。
そんな感じです。
で、注文したのは、オリジナルの苦味ブレンドと
グランマルニエのスフレグラッセ風のケーキセット。
ティラミス的なルックスの表面にスプーンを入れれば、
まるでミクロの粒が弾ける感覚。
ココアパウダーの苦味に触れた後の甘さや
ゴロンと入ったブルーベリーやストロベリーの酸味、
そして底に入ったグランマニエが染み込んだスポンジの組み合わせが、
甘美な余韻を生み出します。
そして、苦味ブレンド。
スケールの大きなケーキと調和する、しっかりした輪郭のボディは、
ずっしりした味が好きな自分にとってストライク。
何より、カップを口に近づけるごとに広がる香りに、
一目惚れならぬ一香惚れしてしまいました。
しっかりと味を作っているお店なのですが、
実は電源カフェの一面もあったりと、
とにかく至れり尽くせり。
あまり来る機会がない代官山ですが、
自分にとってはここが目的地になりました。