【いちまん/経堂】ぶどうのパフェ(1,000円)

いちまん-01

経堂駅の北口、コルティを中心とした商業エリアから少し外れたところに、大きなガラスドアのお店を見つけました。

ケース越しに輝くケーキの姿、産地以外ではあまりお目にかからないような、「マンゴー」「もも」と描かれた幟。そしてソフトクリームのオブジェに、シーズンメニューが描かれた黒板。

甘味やフルーツを店頭で謳う方法は多々あれど、ここまで分かりやすく要素を盛り合わせにしているお店は、珍しく感じます。しかも、店名はイチゴとマンゴーを組み合わせたものですし。果物農家が経営しているというお店ということで、店内にはフルーツの入った冷蔵ケースも完備されています。

いちまん-02

奥のカウンター席でグランドメニューに手を伸ばそうと思ったところ、小さなシーズンメニューが手招きしてきました。

いちまん-03
いちまん-04

マンゴーにマスカットに桃。店内の壁に掲げられた収穫時期のカレンダーに連動して、旬を迎えたパフェやドリンクの文字も瑞々しく感じます。注文を済ませたところで、「試食です」として運ばれてきたアイス。濃厚なミルクベースの中に、いちごのスッキリした酸味と甘味が溶け込み、口溶けの中で、さすが「いちまん」だと思わせてくれます。
そして主役の登場。ぶどうたっぷりのパフェ、シャインマスカットの輝きが、宝石のように並びます。

いちまん-05

皮ごと食べられる鮮烈な甘さと、その甘さをふんわりと包み込むソフトクリーム。どちらも高濃度なので片方の味が前に出過ぎることなく、パフェグラスの中でしっかりと掛け算がされています。もちろん、マスカットは中までぎっしり。コーンフレーク的なものは席を外しております。

最後の一口に向かうに連れて、ベリーのソースの酸味が本領を発揮し、口が重くなることなく、記憶の鮮度を保つ役割を果たしています。

椎名町の「cafeのら」もですが、やはり果物屋さんとパフェの親和性は高いもの。店頭に並ぶ果物で季節の移ろいを感じるように、ソフトクリームとの掛け算で生まれる甘さの記憶は、シーズンベストのスイーツとして昇華した時にしか出会えない一期一会。

イチゴが主役になる季節も一歩一歩近づいてます。でも、その前にもう一度梨とかあたりがあれば…と、
脳内での収穫は止まりません。

【この記事を書いた人】

合同会社ソトヅケ代表社員/Local-Fooddesign代表

商品企画開発から執筆・撮影、ウェブサイト・パンフレット等のPRツール制作など。作ると伝え届けるの領域で、企業やお店の売上作りをサポートします。

行政時代から地域で培った経験と実績を元に、課題の抽出整理から施策の実行まで、皆さんの目標を達成するパートナーとして伴走します。

ポートフォリオやサービス内容は、名前に貼ったリンクからウェブサイトをご覧ください。ご相談やお問い合わせもお気軽に!

住みたいグルメ!をフォローする
東京世田谷区/目黒区スイーツ